志田未来の葛藤と推し活「私、“カワイイ”でできているんです」

ドラマ『エラー』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜夜10時15分)に畑芽育とW主演している志田未来インタビューの後編です。10代から『14才の母』(06年/日本テレビ)、『小公女セイラ』(09年/TBS)などのドラマに主演してきた彼女の葛藤や成長、多忙な日々を支える「推し活」まで、その素顔に迫ります。

©️ABCテレビ

――幼い頃から芸能界で活躍されてきましたが、10代、20代、30代と、ご自身はどう変化してきましたか。

10代の頃は、何か意見があっても、周りの大人に言えなかったんです。学生が思ったことを言うとどうしても「わがまま」と捉えられるのではないかと思ったり、まだ場数を踏んでいない自分が100%正しいわけじゃないこともわかっていたので、「言っていいのかな?」という戸惑いがあって。でも、いろんな現場に参加させていただいて、年齢を重ねるごとに、「これなら言っても大丈夫だよね?」と思えることが増えてきました。大きかったのは、「このままじゃ、自分がずっとモヤモヤしたままだ」という気持ちが膨らんだこと。それって、生活していく上でも良くないことだなと思ったんです。

――モヤモヤがマックスで溜まっていたのは、何歳くらいの時ですか。

20代前半ですかね。

©️ABCテレビ

――その頃に、何か変われたきっかけが?

大きなきっかけはないのですが、共演者に同世代の方が増えてきて。みなさんが自分の意見を主張している姿を見て、「私も言っていいんだ」と思えたところはあるかなと思います。それに、仕事は楽しくしたいし、手を抜いているわけではなくて、まじめに取り組んでいるからこそ出てくる思いだったりするので、「逆に、伝えた方がいいな」と思い始めてから、言えるようになりました。

――特に刺激を受けた同世代の俳優さんはいますか。例えば、高校の同級生でもある神木隆之介さんは?

10代の頃にお仕事でもご一緒させていただいて、すごく影響を受けました。神木くんは、どのスタッフさんにも、すごく丁寧に挨拶をされるんです。「バミリ」と言って、立ち位置に印を付けてくれるスタッフさんにも、1つ1つ「ありがとうございます」と言っている姿を見て、「素敵だなぁ、私も見習おう」と思って。今もバミリをしてくださっているスタッフさんには「ありがとうございます」と声を掛けるようにしています。

©️ABCテレビ

――30代に入ってからの出演作で印象的だったのは『下山メシ』(24年、25年/テレビ東京)です。グルメドラマに自然体で主演されていて、新境地的な印象を受けました。

ありがとうございます。『下山メシ』は、食べているシーンが長いので、正直、大丈夫かなと不安に思っていたんです。食べている姿って、不快に思われたら、面白いと思ってもらえなくなるので。

——どう乗り越えたんですか?

無理に「おいしい」という表情をしないでいいように、朝ご飯を抜いて現場に行って、その日に食べる一口目を本番で撮ってもらうようにしました。だから、自分が思ったままの表情をしていたり、素に近い自分が出ていたりすると思います。

――素の志田さんは、どんな方なのでしょう。趣味やリフレッシュの方法は?

私は結構、多趣味かもしれないです。ディズニーが好きだったり、かわいいキャラクターグッズが好きだったり、アイドルグループの「FRUITS ZIPPER」さんが好きだったり。いろんな楽しみを自分で見つけて自分をハッピーにすることが得意だと思っているんです。撮休があると「何ができるかな?」と考えて、アクティブにリフレッシュしてます。

――FRUITS ZIPPERにハマったのはいつ頃ですか?

もうすぐ2年かな。デビュー2周年の武道館ライブに行って、ハマりました。

――魅力をひと言で言うと?

カワイイ。みんなカワイイ。とにかくカワイイ! 私、「カワイイ」しか言ってないですね(笑)。

©️ABCテレビ

――子どもの頃から、「推し体質」だったんですか。

そうですね。昔は「ラブライブ!」のμ’s(ミューズ)さんが好きで推し活していました。もっと小さい頃までさかのぼると、「モーニング娘。」さんから始まっていたりします。

――推し活の魅力は?

私、強要はしたくないタイプなので、自分の中だけに留めているんですけど……なんですかね……尊い(笑)。胸が「キューン!」となって、ほかでは味わうことができない、この愛おしさ!みたいな。……って感じです(笑)。

――テンションが上がって、自分が活性化する?

はい。「カワイイー!」と思うことで自分が満たされる感じ。私、「カワイイ」でできているんです(笑)。

――意外な一面が見られた気がします。素でいるときに「意外だ」と言われるのは、どんな瞬間ですか。

「しっかりしてそう」とよく言われるんですけど、全然しっかりしていないので、「意外だ」って言われることが多いです。それこそ、道をよく間違えたり、いろんなことを勘違いしていたり、同じことを何回も聞いちゃったりするので。

©️ABCテレビ

――日常で、ささやかな幸せを感じるのは?

現場で、好きなお弁当が出たとき。鶏肉がいっぱい入ったお弁当とか、美味しい鮭のお弁当とか、お気に入りのロケ弁が出ると、すごくテンションが上がります。

――『エラー』の現場でも出るといいですね。『エラー』では、志田さんの新しい一面が見られそうですか?

そうですね〜。会話のシーンのセリフが、舞台のように多くて長いんです。そういう作品にドラマで挑戦させていただくことがなかったので、生っぽい感じは新しさを感じていただけるかもしれません。自分としても、挑戦になるかなと思っています。

――最後に、これから新しく挑戦してみたいプライベートでの目標と、お仕事での目標を教えてください。

プライベートでは、旅行が好きなので、行ったことのない国に行ってみたいなと思っています。今まではアメリカ圏に好きで行っていたので、今度はヨーロッパに行ってみたいです。お仕事では、大きな「挑戦したいこと」は決めていなくて、年相応な役をずっとやっていきたい。そして、スタッフさんに「もう一度仕事をしたい」と思ってもらえるような女優さんになりたいなと、ずっと思い続けています。

©️ABCテレビ

ドラマ『エラー』は、4月12日よりABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。

取材・文/泊 貴洋

メイク/亀田雅

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事