京都・美山の古民家レストラン 害獣を命の一皿に変える解体師シェフに密着!
京都府の北部、南丹市美山町は今も茅葺き屋根の民家が多く残る地域です。長年、この地域を悩ませているのが田畑を荒らす鹿や猪の獣害です。南丹市の獣害の被害額は年間3000万円にものぼるといわれています。
そんな美山町にある築160年の茅葺き屋根の古民家レストラン「ゆるり」は、美山生まれの梅棹レオさんと妻の悠里さんが切り盛りしています。レオさんが持つもうひとつの顔がジビエの解体師。獣害で悩む地元の人たちを助けたいと、10年前に解体場を立ち上げました。
美山の恵みを活かした季節の料理が楽しめる「ゆるり」では、一年を通して提供される美山の新鮮な鹿肉が自慢です。低温調理でじっくりと火を通した鹿肉のローストは評判の高い一皿。すぐそばにある解体場で地元の猟師が捕獲した鹿や猪を買い取り、素早く解体してレストランに出荷しています。
岡崎にあるイタリアンの「リストランテ ドーノ」もそのひとつ。オーナーシェフの中東さんはイタリアのミシュラン星付きの店で研鑽を積み、美山に店を構えました。実はレオさんとは同級生。「(レオさんは)解体がとにかく速いので、肉は新鮮で臭みがない」と信頼を寄せています。旧知の仲でもある生産者と料理人の固い絆が極上の一皿を生み出します。
1982年、美山町に生まれたレオさん。実は「ゆるり」はレオさんが生まれ育った家なのです。以前は陶芸家の父親の工房兼自宅で、料理上手な母親がレストランを営んでいました。調理師学校の同級生で、いつか自分の店を持ちたいと思っていたレオさんと悠里さん夫婦。母から「戻って店を継がないか」と誘われ、「ゆるり」を立ち上げました。
美山の風景を守る大切な活動のひとつが、レオさんも参加する消防訓練です。豊かな自然に囲まれているということは、山林火災の被害と常に隣り合わせでもあります。仲間たちと川の水をポンプ車で汲み上げ、消化ポイントへ迅速に水を繋ぎます。大好きな美山をみんなの手で守りたいと、日々の備えは欠かせません。
さらに、獣害をもたらす鹿の命を無駄なく活用するプロジェクトもスタート。一緒に進めるのはギャラリーを営む鐘ヶ江さんで、鹿の皮から革ジャンを製作します。小さな穴が開いていたりするのもご愛敬。絶妙な風合いに仕上がりました。
やがて美山に春が訪れ、家族が新たな門出を迎えます。レストラン「ゆるり」にご近所さんや、この春に卒業する小学6年生たちが続々と集まってきました。娘のれなさんと同級生たちのために腕を振るうレオさん。鹿肉を使った特製メニューとは?
「LIFE~夢のカタチ~」は、4月4日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)











