「ポツンと一軒家」 夫83歳・妻80歳の結婚60年夫婦 手作り檜風呂に毎日通い、一緒に入って愛を育む!
衛星写真でみつけた謎の一軒家の実態を徹底調査する番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)。2025年の年末を飾る12月28日(日)の放送回は、「放送300回記念! 3時間スペシャル」として、岐阜と大分、2軒の“ポツンと一軒家”を訪れた。
まず捜索隊が辿りついたのは、岐阜県山中の“ポツンと一軒家”。最寄りの集落で手がかりを得て目的地へ向かうと、細い林道に「立入禁止」の看板が。どうやらこの先は私有地のようで、捜索隊はその入口を通り過ぎ、先の集落にあるカフェを目指した。そこは“ポツンと一軒家”家主の家族が経営している店だという。カフェの隣で庭木の手入れをしているご夫婦に声をかけたところ、なんと“ポツンと一軒家”のご主人(83歳)と妻(80歳)だった! 捜索隊は、2人に案内されて目的地へ向かった。
なだらかな起伏を覆い尽くす緑の中、彫刻刀で削り取ったように細長く切り開かれた敷地。斜面に段々に連なる畑の上に建つ、大小6棟の建物からなるポツンと一軒家は、ご主人の会社の保養施設だという。
ご主人は10町歩(東京ドーム2つ分以上)の山で林業を営む二代目社長。社長業を息子に譲った60歳過ぎから自ら山を切り開き、造成をして、山の木を使って大工と2人で母屋となる山小屋を建てた。そこからピザ窯のあるバーベキュー棟、宿泊棟、風呂棟、炭焼き窯、作業小屋など次々と建築。30名の社員たちを集めてバーベキューを開催し、周りを気にせずに盛り上がり、飲みすぎても泊まれる場所を作り上げた。
しかし2011年、台風による豪雨が鉄砲水となって山を襲い、山小屋を含む建物3棟が流失。ご主人は3年もの歳月をかけて瓦礫を片付け更地に戻し、3棟の再建をはじめて、4年前に現在のポツンと一軒家が完成した。
隠居して10年。夫婦の楽しみは、毎日ここのお風呂に一緒に入ること。「薪はいくらでもある」と、仕事で出た大型の薪で沸かす巨大なボイラーに、朝7時半から火を点ける。自分の山の木で作った檜風呂に1日2回入るのが日課となっている。
夫婦は毎日、畑仕事に精を出す。こんにゃく芋、里芋、ナス、きゅうり、そして春の訪れを告げるうどなど、多種多様な作物が夫婦の手により丹精込めて育てられている。10年前に栽培を始めたブルーベリーは、妻の手で美味しいジャムとなり、長男のお嫁さんが麓で経営するカフェの人気メニューを支えている。
山をとことん楽しんでいるご主人は、農業にも稼業の経験を活かしていた。一般的にはパイプを使い横に栽培する自然薯(じねんじょ)を自然に近い縦に伸ばせるようにと、4tトラックの荷台を再利用して土を盛った。そうすることで粘り気が強く風味豊かな自然薯が育つという。掘り出すときには仕事で使う重機で荷台を持ち上げる。こんな栽培ができるのも、林業を手がけるご主人ならでは。なんと毎年550本を栽培。販売目的ではなく、社員やお世話になった人たち100人に配るという。
妻が腕を振るう手料理も、山の豊かさを表していた。この地ならではの「朴葉(ほおば)寿司」、畑で採れたこんにゃく芋から作るプリプリとした食感の刺身、ピリッとした辛味と甘酢の風味が絶妙な葉わさびの甘酢漬けに、自然の甘みがヤミツキになる栗きんとん。食卓に並ぶ一品一品が、山の恵みだ。それらは夫婦2人のためだけでなく、「誰かのため」に用意されたものだ。
ご夫婦が大事にしてきた「山」。そこには60年という歳月が育んだ、何にも代えがたい幸せの形があった。そんなご夫婦の基盤となってきたのは、「社員のため」、そして「家族のため」。山に生きるポツンと一軒家のご夫婦には、山を愛する一族の壮大なファミリーヒストリーがあった。
ゲストに天海祐希とウエンツ瑛士を迎えたバラエティ番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)は、12月28日(日)の放送で紹介された。














