役作りは常に考え続けること。キャラクターの人間味を忘れないように演じたい。劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』に出演の宮田愛さんにインタビュー『おはようパーソナリティ 古川昌希です』
12/8(月)から始まったABCラジオスペシャルウィーク。12日(金)の『おはようパーソナリティ 古川昌希です』からは、特別インタビュー!
先日大阪公演が開幕した、劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』。
今回は、本舞台に出演しているデオン・ド・ボーモン役のひとり、宮田愛さんに古川アナが話を伺った。

ゴースト&レディ あらすじ
『ゴースト&レディ』は『うしおととら』や『からくりサーカス』で知られる漫画家 藤田和日郎原作の『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を元にしたミュージカル。舞台は19世紀のイギリス。芝居をこよなく愛すゴースト グレイと、後にクリミアの天使と呼ばれるフロー(フローレンス・ナイチンゲール)の数奇な絆を描いた物語。
宮田さんの演じた役について
劇団四季の俳優である宮田さんはこれまでに、『美女と野獣』のベル、『ノートルダムの鐘』のエスメラルダなど数々の重要な役どころを演じられている。古川アナは宮田さんの演じてきた役について「今回のデオン・ド・ボーモンも含め、全員芯の強い、戦う女性のイメージなんですよね」と話す。
今回、宮田さんが演じたデオン・ド・ボーモンはかつて騎士として華々しく活躍していたが、落ちぶれて死を迎え、ゴーストとなってしまった。デオンは自らにふさわしい相手を殺して名誉ある最期を飾るために、フローを狙うといういわゆるヴィラン(悪役)的役どころ。
古川:今回デオンを演じてみてどうでしたか?
宮田:ヴィランではありますが、演出家のスコット・シュワルツさんから言われたのはヴィランすぎず、その時代に生きてきた生きづらさとか傷とかトラウマとか、そういうものを抱えているからこそあの強さになるっていうところを描いてほしいと言われました。
自分のなかでヴィランを作り出すことはすごく難しいなと思うところもあったと語る宮田さん。しかし、「自分の人生を振り返った時に、彼女(デオン)の人生ほどの男として生きないといけないというジェンダー的な部分で自分らしく生きられなかった、そういう傷を引き出して役作りをやっていったのはあって。彼女のことを考えるとすごく泣けてくるというか共感して。そういう傷を乗り越えようとする彼女の強さみたいなものがある意味、勇気を与えられ存在なのかな、という風には思います」と語った。
古川:イメージとしてはヴィランを演じたというイメージはあまりないですか?
宮田:スパイスとしてそういう役どころではあるんでしょうけど、人間味っていうところを忘れないでいたいなっていうのはすごく思っていて、共感していただけるところに持っていきたいなというのはすごく思っていますね。
デオンの役について、劇を観劇した古川アナは原作を読んでいてものすごく難しい役だと語る。ジェンダーの葛藤や、騎士としての圧倒的強さもみせないといけない、そういう様々な部分が宮田さんの演じるデオンにはいろんなシーンででていると評した。
宮田さんは、「役を演じるにあたってこうと決めてしまってはいけない気がしていて、やっぱり見てくださる方の捉え方によってもどんどん広がる役だと思うし、常に決めるんじゃなくて、こうなのかなっていうのを、考え続けることをやめちゃいけないような気がします」と役を演じることへの想いを話した。
これからご覧になる方に向けて
ストーリーはもちろん、時代背景が織り込まれた豪華な衣装だったり歌、舞台美術、踊りやマジックもあります。ほんとうに見どころ満載なので、劇団四季屈指のオリジナルミュージカルっていうところで、もう自信を持ってお届けしたいなと思っておりますので、ぜひ足を運んでいただいて、お待ちしております。と締めくくった。
劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』大阪公演は現在、絶賛公演中!
古川アナの原作・舞台愛の伝わるインタビュー全編はぜひradikoタイムフリーでお聴きください。





