DA PUMP&TRFらに認められて“高校生ダンス日本一”に。亡き母へ捧ぐ「鎮魂の舞台」に涙
全国の高校ダンス部日本一を決める大会「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」(第11回 全国高等学校ダンス部選手権、以下「DCC」)で、大阪の樟蔭高等学校(以下「樟蔭」)が初めて王者になった。有名ダンサーたちに認められた樟蔭のパフォーマンスはもちろん、母の死を乗り越えてステージに立った女子生徒に涙が止まらない。
2013年から始まったDCCは、ダンスの技術だけでなく、「漢字2文字のテーマをいかにダンスで表現するか」が審査基準になっている。2023年の第11回大会には、全国から205チームがエントリーし、勝ち抜いた精鋭37チームが8月24日開催の決勝大会に集結。審査員長のKENZO(DA PUMP)、CHIHARU(TRF)、仲宗根梨乃、Yuta Nakamura(avex ROYALBRATS)、KAZtheFIREの前で、高校生たちはそれぞれ全力でダンスを披露した。
その中の1チームが、大阪の樟蔭ダンス部。創部60年以上の歴史を誇るが、全国大会ではいまだ優勝経験がない。日本一の夢に部員全員が燃える中で、ひと際強い想いを持つ3年生の女子生徒がいた。その女子生徒の母は、3年前にステージ4のガンが見つかったという。
なんとか決勝進出が決まった樟蔭ダンス部だったが、その2日後に女子生徒の母はこの世を去ってしまった。母は、闘病中のベッドの中で決勝進出を喜び、娘を一番応援していたという。気丈に振舞う女子生徒だったが、その瞳からはだんだん涙が……。「亡くなる当日の朝に母の手を握ってから家を出た」「手を離したらもう会えないと思って泣きながら学校に行った」「家に帰ると母ともう話はできなかったが、耳は聞こえていたので『優勝する』と約束した」と、当時を振り返ってくれた。
「家に帰ってきても、もうママはいない」……。そう女子生徒は泣きながらも、母との約束を果たすためにステージへ立った。そんな女子生徒が亡き母と一緒に考えたダンスのテーマは、「鎮魂(タイタニック)」。漆黒の衣装に身を包んだ女子生徒ら樟蔭ダンス部は、祈りを込めた悲しくも美しく、そして感情を掻き立てるダンスを披露して、悲願だった優勝の夢をかなえた。 天国で見守ってくれた最愛の母に対し、「優勝できたことを一番に伝えたい」「今まで生きてきた17年間の感謝を思う存分に伝えたい」と語った女子生徒。
彼女ら全国高校ダンス部たちの青春模様は、9月3日に放送された特番「DCC第11回全国高等学校ダンス部選手権 POWERED BY ニチレイ「本格炒め炒飯®」 『ダンス好きですか…?』」で紹介された。動画配信サービスTVerでは、同番組を無料配信中だ。
決勝進出が決まった2日後にこの世を去った最愛の母。「家に帰ってきても、もうママはいない」……でも、約束した日本一の夢をかなえるために女子生徒はステージへ立つ。感情を掻き立てるダンスと高校生たちの涙にグッとくる特番「DCC第11回全国高等学校ダンス部選手権 POWERED BY ニチレイ「本格炒め炒飯®」 『ダンス好きですか…?』」を無料配信中