1年の中で最も火事の発生が多いのは何月? 火事にご用心  北村真平「news おかえり」アナウンサーリレーコラム

news おかえり」アナウンサーによるリレーコラム。今回は木曜・金曜に出演中の北村真平アナウンサーです。

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©️ABCテレビ

12月になりましたね。1年の中で12月は火事の発生が一番多い月だとご存じでしたか? 12/5(金)の「newsおかえり」では「身近に潜む火災のリスク」についてお伝えしました。

 ことわざで「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが、実際の暮らしではそうではないようで、番組では「揚げ油を吸わせた吸収材をごみ袋に入れてベランダにしばらく置いておいたところ、7時間後に出火」した事例や「リラクゼーションスパでアロマオイルを拭き取ったタオルを洗濯乾燥させたところ発火」した事例をご紹介しました。いずれも様々な条件(※)がそろったケースだったとはいえ想像もしないような発火の仕方でした(※不飽和脂肪酸という空気に触れると酸化して発熱する油を熱が蓄積されやすい状況にするなど)。知らないと普段の生活でやってしまいそうなことばかりなので、気を付けたいものです。

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 また「てんぷら油が燃えたらマヨネーズを入れると消火できる」と聞いたことありませんか? 暮らしの知恵、という感じで私も何かで見聞きした経験があるのですが、専門家の先生によるとこれも「絶対にダメ」なんだそうです。理由は「うまくできれば消火できる可能性もあるが、多くの人は失敗して、油が飛び散って大惨事になる」のだそうです。てんぷらの油は燃え上がると天井につきそうなぐらい燃えるらしく、確かに目の前でそんなことが起きた時、冷静にマヨネーズを出してきて鍋に投げ込める自信が僕にはありません。

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 12月は仕事や大掃除など時間に追われることが多く注意力が低下していることも火事が多い原因だと専門家の先生はおっしゃっていました。万が一、火災に遭遇してしまった場合は速やかに消火することが肝心です。家の消火器がちゃんと使用できるかどうか点検しておくのはもちろんですが、ここでも注意しておきたいのは「消火器を実際に使ったことがあるか?」という点です。私も含め多くの人は「無い」と思うんです。「どこで試せるの?」ってことなんですが、これはある程度の人数(グループ)で消防署に相談すれば訓練用の消化器を使わせてもらえるそうです。近所の防火訓練に参加することはもちろんですが、気になる人は家族やグループで問い合わせてみると良いと思います。

 火事は発生すると日常生活がすべて奪われてしまうぐらい本当に怖いので、遭遇しないのが一番ですが、消火訓練など対策もきちんとしておきたいですね。次回も「深掘り」で、様々なお役立ち情報をお届けしますので、ぜひ「newsおかえり」をご覧ください。

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(次回は久保光代アナウンサーが担当します)

北村真平 『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)木・金曜に出演中。“きょうの深掘り”担当。2008年入社。京都市左京区出身。先週、体調不良でお休みをいただきました。皆様からの励まし嬉しかったです。

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