金儲けのために行う“余計な治療”とは!? 元厚労省の女性医師&京大教授が医療ビジネスの闇を明かす
ニュースの正しいミカタを徹底解説する情報バラエティ番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ)。東留伽アナがMCを務める番組公式YouTubeチャンネル「正義のミカタチャンネル」で、医師で元厚労省の木村もりよ氏と、元内閣官房参与・藤井聡氏が医療ビジネスの闇を語った!
木村氏と藤井氏はこの秋に書籍『偽善医療』を出版。この本は「要するに偽善の医療というものが存在するんだと」「結局、医者が金儲けするために適当に俺の体使って治療行為やったふりしてるだけかよお前みたいな話」を実例たっぷりに作ったと藤井氏。この一部は11月22日放送の「正義のミカタ」(※関西地区では阪神タイガース優勝パレードのため割愛されたが全編はTVerで配信)でも紹介された。
藤井氏は11月22日の「正義のミカタ」で、社会保険料と税金の国民負担率が2025年に46.2%にまで達する見通しだというグラフを紹介。「1万円使おうと思ったら2万円稼がなあかんみたいな話」と指摘していた。
※グラフは11月22日OA「正義のミカタ」より
このデータについて、東アナは「私も会社員だから本当に厳しいです」「その中でも2024年度は医療費が過去最高の48兆円。異様な数字になりつつある」と話す。
藤井氏によると、全国の公共事業(トンネル、橋といったインフラのメンテナンスなど)を合わせた国費は7兆円。医療費の48兆円は社会保険料も含めた数字のため、国費はこの半分ほどだというが、医療費がいかに巨大か分かる数字だ。
藤井氏は「行政が払ってるお金の半分以上が医療業界に流れてる。ということは半分以上が病院経営者とかお医者さんとか製薬メーカーとかに流れてるってことですよ」と説明する。
元厚労省医系技官で医師の木村もりよ氏は、11月22日の放送で専門家のひとりが「各国が高齢化にともなって社会保険料も社会保障費も上がってくるのは仕方がない」と話したことに触れ、「そうじゃないっていうことがだんだん明らかになってきてて」と語る。
「そもそも、先進国ってだんだん人口が少なくなってきて、人の死がすごい特別なことになってきちゃってて。でも昔のおじいちゃんとおばあちゃんって普通に病院に行かなくてもその歳になれば(寿命で)穏やかに亡くなっちゃうわけですよ」と話す木村氏。さらに「私、こないだ講演会で病棟ナースから声かけられて。まだ若い男の子だったんですけど、『もう点滴とかこの人にやったってしょうがないだろうっていうのをやらざるを得ない。この状況をなんとかしてください』」とお願いされたことを明かした。
「皆さんご存じないかもしれないけれども、余計な治療をすると高齢者苦しむんですよ」という木村氏は、医療現場で高齢者に課せられる“余計な治療”での苦痛の例を語り始め…。
「そもそも点滴しなければこんな苦痛を高齢者に与えることもないわけ」
「で、医療費も当然かからないから、みんなが幸せになれるのに、それに介入していわゆる儲けを取ってるっていうのが医療業界なんですね」
「そのナースは『いやー、僕たちももう分かってて、やりたくない』と」
「病院のドクターだって、こんなことやったってしょうがないよね、っていうのは分かってると。でもこれをやらないと、例えば病院が訴えられたりとか、家族からクレームが出たりとかいうことでやらなきゃならないんですって。おかしな話じゃないですか?」
すると藤井氏は医師に対して昨年行われたという、あるアンケートについて話し始めた。
「お亡くなりになるであろう方に延命治療をすることは患者のためにならないと確信しているお医者さんがいたとしましょう。で、例えば治療行為Aというものがあって、それは患者のためには全く必要ではない。それどころか有害だとあなたが医師として強く確信している、と思ってくださいと。そんな中、その病院ではあなたが不要と考えている治療行為Aが習慣的に行われていて、しかも経営者、院長から『最近病院経営が苦しくなっているから治療行為Aを積極的に行うようにしてくれない? なんとか協力してくださいよ』と言われたとします。あなたはこのとき治療行為Aをやりますか?」
この答えに対して「YES」と答えた医師の割合は、果たしていくつだったのか…!?
さらに木村医師から、ショッキングな発言が続く。
「医師は直接自分たちのサービスに対してお金をもらうことができないので、診療報酬というお金をもらってそれが給料になるんですけれども。開業医の場合ってほとんど個人事業主だから、この入ったお金がすべて自分の儲けになるわけですよ。そうなってくるとこのインセンティブっていうのが非常に強く働きやすい」
「大病院とか大学病院にはこの診療報酬っていうのは抑えられているんですよ。開業医に優位に働いているんですよ」
「えーっ?」と驚く東アナに、木村氏は「これはもう医師会の歴史。それは厚労省と医師会が一蓮托生だから」と、厚労省が医師会に逆らえない理由を語り始めた!
さらに、藤井氏からも県別の入院費用のデータをもとに、驚愕の発言が飛び出して…!?
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番組公式YouTube「正義のミカタチャンネル」は、東留伽アナのMCで、放送では扱えないトピックも深掘り解説中!










