アナウンサーが二人でしゃべ歩き 大阪から飛鳥を結ぶ日本最古の国道「竹内街道」約26キロを何時間で歩ききれるのか?
ABCテレビの柴田博アナウンサーと中村想人アナウンサーが、古くから街と街をつないできた「街道」を歩きながら深い歴史や人の営みに触れ、街の魅力を再発見する新企画「柴田・中村の街道しゃべ歩き」。今回は「竹内街道」編のパート1をお届けします。
大阪・堺市と奈良・葛城市を結ぶ「竹内街道」。613年、推古天皇が大阪から当時の都・飛鳥を結ぶ道として開通した日本最古の「国道」といわれています。全行程はおよそ26km。パート1では、堺市役所から松原市に向かう約8kmを歩きます。
街道の起点となる堺市・大小路の交差点をスタートし、東を目指す2人。ガイドブックによれば、標準所要時間は、観光スポットへの立ち寄りなども含めて7時間。「全然大丈夫です!」と余裕の中村アナに対し、柴田アナは「7時間休憩なしかなぁ…」とちょっぴり不安そう?
住宅街をしばらく歩いていると、分かれ道を発見! その真ん中にある石碑には、“竹之内街道”“西高野街道”と2つの街道の名前がなぜか一緒に刻まれています。これは一体どういうことなのか? 2人は大阪の歴史にくわしい方に電話でたずねることに。
謎の答えを教えてくれたのは、作家で古地図コレクターの本渡章先生。先生によれば、2人が歩いてきたここまでの道は「竹内街道」であり、高野山に向かうお参りの道「西高野街道」でもあるとのこと。つまり、それぞれの街道のルートがピッタリと重なる、2つの名前を持つ道だったのです。
「1つの道に1つの名称じゃないんですか?」と驚く中村アナですが、実はこのように道が重なっている場所も少なくないとか。そんな竹内街道と西高野街道の起点となる大小路の交差点には、江戸時代に堺から和歌山を繋いだ「紀州街道」という道も交わっているそうで、堺が古くからの交通の要衝であったことがよくわかります。
「この道の重要さがよくわかりました!」と大興奮の中村アナは、竹内街道の歴史に俄然興味がわいたよう。もともと歴史が大好きな柴田アナもゴキゲンで、「推古天皇はご存じ?」としっかり仕込んでいたうんちくを披露する歴史トークが止まりません。
そんななか、突然「古墳行きません?」と提案する中村アナ。近くには、世界三大墳墓の1つに数えられる文化遺産「仁徳天皇陵古墳」があるのです。「あ、行きたい!」と柴田アナも賛成し、吸い寄せられるように古墳に向かう2人。しかし、本来歩くべき竹内街道のルートからは遠ざかり…。
【動画】古墳に葬られるようなすごい人にどうすればなれるのか?と、とんでもない野望を語る中村アナに、柴田アナが思わず放った名言ツッコミとは?
しばし古墳を見て気が済んだのか、再び竹内街道へ。そろそろお腹が空いてきた2人が見つけたのは、昔ながらの和菓子屋さん。笑顔で迎えてくれたやさしいご主人から、名物の「くるみ餅」や「生キャラメルプリン」をいただき、柴田アナと中村アナは「生き返る〜!」「染みわたる〜!」と感激しきりです。
ここでしっかりとパワーをチャージし、ようやくしゃべ歩きを再開させた2人。10分ほど歩いたところに竹内街道の石碑と案内板を見つけます。ここに記されていた街道の地図を見ていた中村アナ。「ちょっと恐ろしいことを見つけちゃったんですけど…」と衝撃の事実に気づきます。
本人たちは「ずいぶんと歩いた」と思っていたようですが、実際に進んだ距離は全行程のわずか4分の1ほどだったのです。「困ったなぁ(笑)」と笑うしかない2人ですが…果たして、目的地にたどり着くのはいつになるのでしょうか? しゃべり歩きはまだまだ続きます。
「柴田・中村の街道しゃべ歩き」は、9月18日(木)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。













