市川由衣 結婚を決めたのは、心から笑っていると思える瞬間があったから

“忘れられない恋”をテーマにしたドラマ『すべての恋が終わるとしても』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜夜10時15分)で、白洲迅さんと共に30代社会人の“大人の恋愛”を演じる市川由衣さん。インタビュー後編では、ご自身の恋愛観から、「終わったー!」と思ったことまで語ってくださいました。

©️ABCテレビ

――ドラマ『すべての恋が終わるとしても』では“運命の恋”が描かれていますが、運命の恋って信じますか。

運命の恋ってなんなんでしょうね(笑)。

――市川さんは、ご主人(戸次重幸さん)との出会いから結婚まで早かったので、運命だったのでは?

確かに運命といえば、運命なのかな。夫とは共演を機に結婚しましたが、最初の作品から3回くらい共演が続いたんですよ。それまで会ったこともなかったのに。そうなると、運命的ですよね。わっ、この話、はずかしいな(笑)。


――結婚の決め手は何だったのでしょう。

一緒にいて、自分が心から笑っているなと思った瞬間があったんです。それが決め手になったのかな。

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――作中では10代から30代、世代の異なる4組のカップルの恋愛模様が描かれていますが、その中で誰の恋の行く末が気になりますか。

やはり、主人公の羽沢由宇(葵わかな)と大崎真央(神尾楓珠)ですね。学生から社会人になって、環境やさまざまな状況が変わっていく中で、遠距離恋愛になって2人の思いが交差し葛藤する。これって30代40代……、私たちより上の世代も経験があると思うので、すごく共感できますね。

――市川さんだったら、遠距離恋愛はできそう?

絶対無理です。由宇と真央は2ヶ月に1回しか会えないんですよね? 20歳くらいだったら、「会いたい」となりますよ。だから、頑張っていた由宇と真央の絆は素敵だなと思いました。

――遠距離恋愛って、どうしたら上手くいくんでしょうね。

大人の方が、遠距離恋愛は成立しやすいのかもしれないですね。大人になると追われることが多いから、逆にそのくらいの距離感がちょうどいいかも。

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――市川さん演じる郁子と野北(白洲迅)は、大人の恋愛模様を見せてくださいます。

監督も郁子と野北に関しては迷っていた部分があったみたいで、実は同じシーンを2パターン撮影するということもあったんです。最終的にどちらが使われるか、私にはわからないのですが、この2人に関しては、それでいいんじゃないかと思います。監督の選択に委ねようと思いながら演じていました。


――白洲さんとのコンビネーションはいかがでしたか。

現場の雰囲気はすごく良くて、穏やかな感じでした。私のシーンは、ほとんど白洲さんと一緒でしたが、白洲さんがすごくフラットな方なので、どんなシーンもやりやすかったです。いっぱいお話しもさせていただきました。お話しといっても「あのシーンはこうしよう」といった仕事の話というより、お互い子供がいるので子供の話になることが多かったですね。あと普通に美味しいご飯屋さんの話とか。平和な現場でした(笑)。

――『すべての恋が終わるとしても』というタイトルにかけて、最近、「終わったー!」と思ったのはどんなときですか。

絶望の「終わったー!」なのですが……、料理をしていたときに重い鍋を落として、コンロの天板のガラスがバンっと割れてしまったんです。割れたままだと危険なので、修理の問合せをしたらめちゃくちゃ高くて、「終わったー!」と思いました(笑)。

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――それはショックでしたね(笑)。野北と郁子の行く末も気になりますが、ドラマ全体を通しての今後の見どころを教えてください。

恋愛ドラマかと思いきや、実はすごく人生について考えさせられるドラマになっています。私も台本を最後まで読んだとき、「こんな展開になるんだ!」と驚いたくらい。個人的には、終盤に向けて母親として共感することが多かったですね。

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――想像できない展開が待っている?


そうですね。いい意味での「想像できない展開」だと思います。その伏線は1話からすでに張られていて、ラストへ向けての回収も素晴らしい。録画しておいて後から見直してみると、さらにこのドラマが楽しめると思いますよ。

ドラマ『すべての恋が終わるとしても』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVerで見逃し配信。U-NEXT、Prime Videoでは全話配信。

取材・文/坂本ゆかり

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