「ぶつかりそう」「歩いている隣にすーっと来て…」歩道を走行、ノーヘルなど急増する“モペット”危険運転の背景は?
「“モペット”普及 危険運転の実態」(『newsおかえり』2025年7月10日放送)では、利用者が増加している「モペット」の危険運転が横行する背景を取材した。
街で目にすることが増えたペダル付き電動バイク・モペット。道路交通法上では原付バイクなどと同じ扱いとなり、公道を走る場合は運転免許が必要で、ヘルメットも着用しないと法律違反に。もちろん歩道を走ることもできない。
しかし、街行く人に話を聞くと「ぶつかりそうやなと思った」「歩いている隣にすーっと来られてびっくりした」など歩行者のすぐそばを走るモペットにヒヤリとさせられた体験談が続々。昨年1年間で、モペットが関係した大阪での交通事故は23件。無免許運転や歩道を走行したなどとして大阪府内で検挙された件数は、今年の5月末までに182件と、去年の同じ時期と比べて約1.8倍に急増している。
その原因は何なのか?再び街で意見を聞いてみると、ルールが周知されていないのでは?との声も。今年6月には、客が違法な状態で走行させると知りながらモペットを販売したとして販売店の経営者が逮捕されている。
手軽で便利だが、ルールを守らなければ危険な乗り物となるモペット。ひとたび事故が起これば、ドライバーも「知らなかった」では済まされない。
「トドにまねる能力 世界初研究成果」(『newsおかえり』2025年7月1日放送)では、関西で人気を集める“天才トド”の快挙を紹介した。
兵庫・豊岡市の「城崎マリンワールド」で飼育されている15歳のメスのトド・ハマは、人間の言葉を50種類も聞き分けられる天才トド。そんなハマが先ごろ、新たな能力を披露した。
飼育員が首を横に振る動作に合わせ、同じように首を動かしたり、大きく口を開けたり、腕のようにヒレを上げたり。飼育員の動きを自分の目で見て、そっくり真似しているのだ。
このような“人間を真似る”行為は、猿の仲間やイルカ、一部の犬などにはみられるが、それ以外の動物にはできないのが定説だった。しかし、ハマに教えてみるとたった数日でマスター。この快挙は、“世界で初めてトドが人を真似られることを科学的に証明した”として国際的な学術誌にも掲載された。
飼育員の佐々木さんは「トドってすごいな。トドまらない(留まらない)なということをみなさんに感じていただけたら(笑)」と天才トド・ハマの果てしない可能性に期待を寄せている。
「親子で切り盛り なにわの“人情串カツ屋さん”」(『newsおかえり』2025年7月31日放送)では、地元を愛する父子が営む大阪・天神橋筋商店街の串カツ店を取材した。
天神橋筋5丁目にある「串カツ 七福神」は父の柴坂仁さん(74)と息子の耕平さん(44)の親子で切り盛りする店。串カツのメニューは45種類もあり、野菜は1本143円、牛の串カツは3本385円と手頃な価格も魅力だ。
そんな「安くておいしい串カツ屋さん」がいま頭を痛めているのが“仕入れ”。仁さんが「めちゃめちゃ高くなった」と嘆く牛スジは、ここ5年ほどでなんと3.5倍に値上がり。店の名物というどて焼きは、調味料代などを含めると「トントン」だというが、それでも3本495円の手頃な値段でがんばっている。
多くの客で連日にぎわう「七福神」。その中には、柴坂さん親子と顔見知りの地元の“おなじみさん”も少なくない。店の定休日には、家族と外食に出かけるのが恒例という耕平さん。この日は、同じ天満でお好み焼き屋を営む仲よしの蜷川裕規さん(52)の店で夕食を楽しんだ。
一週間の労をねぎらいながら食事が進むなか、耕平さんがスマホで魅せてくれたのは、高校2年生の長女・香胡さん(16)が参加した去年の「天神祭ギャルみこし」を撮影した動画。ギャルみこしには耕平さんも毎年“警備”で参加し、「商店街で商売をさせていただいてるんで、少しでも何かのお手伝いができれば」と進んで汗をかく。
何よりもお客さんと、地元を大切にする「七福神のスタイル」でこれからも「ずっとやっていきたい」と耕平さん。仁さんも「七福神」を愛するお客さんのために生涯店に立ち続けたいと話してくれた。
ABCテレビの夕方のニュース『newsおかえり』で過去に放送された特集企画と、YouTube公式チャンネル『ABCテレビニュース』の特集動画から選りすぐりの作品をお届けする番組『newsおかえり&YouTube傑作選』。9月8日(月)は「“モペット”普及 危険運転の実態」「トドにまねる能力 世界初研究成果」「親子で切り盛り なにわの“人情串カツ屋さん”」の3本を放送した。
