中露朝の“なんじゃそら三人組”が闊歩した軍事パレードに渦巻く思惑。「でも、鳩は1万羽増えたんですよ!」炸裂する近藤ワールドにスタジオから拍手!?

9月3日、抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する行事として、大規模な軍事パレードを開催した中国。天安門広場を見渡す楼閣に、習近平国家主席とともに姿を見せたのは、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記だった。

この姿を見て、漫才師・オール巨人は、
「この“なんじゃそら三人組”が気になるわ。この三人が並んで歩いているところを見ると、映画のワンシーンみたいでゾクッとするけど、何がしたいの?」
と質問。

これに対して、中国に精通するジャーナリストの近藤大介氏は、
「首脳クラスの出席はたったの26カ国。国内も盛り上がらず、習主席の老いを再認識させるパレードだった。前回は兵士たちが歩いてくるところを鼓舞していましたが、今回は座ってじっとしているだけだし、前回のスピーチが13分だったのに対して、今回は静かなスピーチ8分だけ。10年前は、4,500億円くらい費用をかけたと発表したんですけど、今回はもう費用さえ発表もない」
と解説。全体的に規模の縮小が感じられたという。

続けて、
「ただ、最後に飛ばした平和の鳩は、前回の70周年は7万羽、今回は80周年で8万羽。1万増えてました!」
という近藤氏の独特な解説に、MCの東野が
「別にいいんですよ⋯⋯専門家やから。ようみてはるわ。鳩のこと、しゃべろうと思ってたんでしょ!」
とツッコむと、
「スミマセン⋯⋯鳩山さん(式典に出席した鳩山由紀夫元総理)も入れて⋯⋯」とつぶやいた近藤氏。東野は足を踏み鳴らして笑いだし、スタジオからは拍手が起こった。

そんな近藤ワールドが炸裂する解説では、この軍事パレードに対する中国の思惑として、次の3点が挙げられた。

1.半永久政権樹立のための布石
2.トランプ大統領への対応
3.武器輸出による経済の立て直し

1つ目は、健康問題も取り沙汰される中、今回のパレードで「俺は大丈夫だアピール」をしたいという点。
2つ目は、トランプ大統領に見せつけたい⋯⋯これは、プーチン大統領、金総書記にも言えることだ。

そして、3つ目に関しては、
「この軍事パレードは格好の武器見本市。26カ国の要人が天安門から見ているわけですよ。この人たちにアピールして、買ってください!と。こうして経済を少しでもアップさせたいという思惑がある」と考察した。

©ABCテレビ

ここで改めて気になるのが、この式典に招待された人物の中に、鳩山由紀夫元総理がいたこと。ネット上では「さすがにヤバいんじゃないの?」「嫌な予感しかしない」という声も。

近藤氏によると「重要な人ほど最後に挨拶をするが、鳩山氏は最初に登場し握手を交わすも、習主席は『はい、次!』みたいな感じで、かなりぞんざいに扱われていた」という。

これに対し、京都大学大学院教授の藤井聡氏は、
「どうして行ったかは、友愛とか、政治信条がおありかどうかもちょっとよくわからないんですけど、中国の狙いとしては、とにかく中国が上で日本が“超格下”だと印象付けたいだけなんですよ。それに利用されてしまっている」と解説。

「でも、鳩山さんってちょっと変わってる人やから、1番最初に握手してもらった! 俺、すごいやろ! って言うかわからへんね。逆に」
と言うオール巨人の言葉に、スタジオはため息まじりの失笑に包まれた。

この、9月6日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)では、同テーマについて、さらに元統合幕僚長の河野克俊氏も交え、軍事面でも解説されている。

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番組情報

教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

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