慶応、103年ぶりにベスト4進出 “プリンス”丸田選手が“沖縄尚学のミスターゼロ”東恩納投手を打ち破る
“沖縄尚学のミスターゼロ”東恩納投手VS“慶応のプリンス”丸田選手。試合が大きく動いた6回表の慶応の猛攻撃に震える! 高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』を無料配信中
「夏の甲子園」こと第105回全国高等学校野球選手権記念大会12日目となる8月19日。第1試合は、神奈川の慶應義塾高等学校(以下「慶応」)が沖縄の沖縄尚学高等学校(以下「沖縄尚学」)に7対2で勝利して103年ぶりにベスト4進出となった。5回表まで沖縄尚学の東恩納投手が無失点に抑えたが、丸田選手ら慶応の猛攻撃の前に倒れてしまった。
「103年ぶりのベスト4入り」に燃える慶応ナインの中で、特に注目されているのが3年生の丸田選手。端正な顔立ちに加えて、6割という驚異の出塁率と50メートル走のタイムが5.9秒という俊足を生かした活躍から「慶応のプリンス」と話題だ。丸田選手いわく、「どんな形であれ、(1試合に)2出塁するというのを掲げている」という。
そんな慶応を迎え撃つのは、「初のベスト4入り」を狙う沖縄尚学。3年生の投手・東恩納選手は、県大会から夏の甲子園3回戦途中まで無失点で「ミスターゼロ」という異名を持っている。「得点圏にランナーがいるとギアが上がる」とのことで、慶応ナインにホームベースを踏ませない強い気持ちが伝わってくる。
「慶応のプリンス」と「沖縄尚学のミスターゼロ」の直接対決は1回表で実現し、東恩納選手はいきなり丸田選手を空振り三振で打ち取ることに! その後も東恩納選手は絶好調で、5回まで慶応に一切得点を許さなかった。
しかし、6回で試合は大きく動いた。3度目の対決で東恩納選手が丸田選手を出塁させたのをきっかけに、慶応がなんと6点も獲得したのだ。
土壇場で「ギアチェンジ」しきれなかった東恩納選手は、夏の甲子園で初めてマウンドから降りることに……。その後も沖縄尚学は得点できず、最終的に慶応が7対2で勝利して準決勝に駒を進めた。
宣言通り、どんな形でも出塁して猛攻撃の先陣を切った「慶応のプリンス」こと丸田選手と、今夏ほぼ1人でマウンドに立ち続けてチームを支えた「沖縄尚学のミスターゼロ」こと東恩納選手。2人の激闘は、勝敗に関係なく多くの人々を沸かせたことだろう。
慶応と沖縄尚学の熱い試合が紹介された高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』8月19日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。土浦日本大学高等学校(茨城)と八戸学院光星高等学校(青森)、神村学園(鹿児島)とおかやま山陽高等学校(岡山)、仙台育英学園高等学校(宮城)と花巻東高等学校(岩手)の試合にも感動するはず!