話題の「ジャングリア沖縄」!テーマパーク一筋25年の“仕掛け人”が駆け抜けた開業までの2か月に密着!

7月25日、いよいよオープンした「ジャングリア沖縄」。その裏側には、大阪出身のテーマパーク一筋25年の仕掛け人がいました。開業までの2か月間にカメラが密着しました。

オープンを2か月後に控えた5月末、目玉となるアトラクション「ダイナソーサファリ」の体験乗車に臨むのはジャパンエンターテイメントCEOの加藤健史さんと、COOの近藤正之さん。大阪出身の加藤さんは「ジャングリア沖縄」の最高責任者、近藤さんはアトラクションをはじめ現場を取り仕切る責任者で、2人は前職「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の2000年同期入社です。

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当日は土砂降りの雨。恐竜たちが棲むジャングルを、水しぶきをあげながら車で駆け回る体験に「臨場感が増してむしろいいんじゃないか」という感想を持った加藤さん。雨が降っても風が吹いても、逆にそれをどう楽しむのか?――そんな発想のテーマパークのようです。

シャングリア沖縄がある沖縄北部は、世界遺産に登録されたやんばるの森や美しい海が広がる自然豊かな場所。そんな場所にテーマパークを作るにあたり、入念な“準備”が重ねられました。

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5月、名護市役所を訪れた加藤さんは、渡具知名護市長と会談。パーク開発で最も困難な課題である、近隣地域の「交通対策」について2つの秘策を持ち込みました。

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1つ目は「ジャングリアエクスプレス」。県内の主要なスポットやホテル、近隣の観光施設などとシャングリア沖縄を結ぶバスを運行し、沖縄北部全体を盛り上げます。2つ目は「駐車場を分散」。パーク内の駐車場を有料の予約制にし、パーク外に確保した駐車場の利用を促すことで近隣の交通渋滞を回避する計画です。地元住民の一番の懸念だったのが“交通渋滞”。この不安を取り除くことで、市長の信頼も手に入れました。

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6月末、工事もほぼ終了し、ジャングリア沖縄の全貌が見えてきました。ここはもともとゴルフ場だった場所。かつてはボールが飛んでいた谷越えのコースを「人間が飛ぶというのが今回のチャレンジ」と笑う加藤さん。このころ、ジャングルの上空を人間が鳥のように飛ぶアトラクション「スカイフェニックス」の準備も進んでいました。

新たに開発するのではなく、ゴルフ場としてすでに開発された場所を、もともとあった木々などをいかしながら自然に帰していく――そんなジャングリア沖縄の新しい発想も注目されています。

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いかされているのは沖縄の自然だけではありません。ジャングリア沖縄は地元に多くの雇用を生み出しています。地元・名護出身のナビゲーター・山城勇人さん(27)の前職はビーチで働くマリンスタッフ。「お客さまを楽しませる」のが好きな自分の能力をいかしたいと意気込みます。

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【動画】シャングリア沖縄の従業員数は約1300人(正社員・派遣・アルバイト含)。全体のおよそ70%が沖縄県出身です。

7月中旬、いよいよパークも本格始動。開業間近となり、実際にお客さんを入れたトレーニングが行われました。大人も子どもも歓声を上げながらアトラクションを楽しむパーク内には、忙しく歩き回る加藤さんの姿が。お客さんの様子や待ち時間の長さなどを細かくチェックしながら、改善点を探ります。

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この日、大自然の中のオフロードをバギーで走るアトラクション「バギーボルテージ」でさっそく“改善”がありました。上級者コースと初心者コースの練習エリアを別にすることで、待ち時間が「半分以下」になったのです。

「開業したらゴールというのはまったくの間違い」と加藤さん。来場者に実際にサービスを提供しながら、パークをよりよく作り上げていく「長い旅」が開業してから始まるのです。ゴールでなく「むしろこれからがスタート」。加藤さんのチャレンジは続きます。

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ジャングリア沖縄の仕掛け人への密着取材は、7月25日(金)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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