一生に一度は行ってみたかった! 56歳、柴田博アナウンサーが初めての屋久島旅! 神秘の森で生き続ける「縄文杉」に人生を見た!?
柴田博アナウンサー(ABCテレビ)が「一生に一度は訪れたい」と熱望していた世界自然遺産の島・屋久島へ!最大のお目当ては、標高約1300mの山奥にそびえ立つ「縄文杉」。56歳、登山初心者の柴田アナは、果たしてたどり着けるのでしょうか?
世界遺産に登録された1993年から屋久島にあこがれていたという柴田アナ。いつか行きたいと思いつつもなかなか行動に移せませんでしたが、ついに願いが叶うことに!しかし、すでに体力的に不安を覚えるお年頃。趣味でウォーキングは続けていますが、登山は素人です。
まずは初日、映画「もののけ姫」の舞台のモデルになったといわれる「苔むす森」へ。案内してくれる日髙順一さんは、屋久島のガイドの中で最高齢の75歳。現役のレジェンドガイドです。
苔むす森までの道のりは片道3.5km。いたるところで巨石を目にしますが、屋久島とはもともと島全体が花崗岩の巨大な塊。植物たちは、栄養分が乏しい岩の上で雨と太陽の光だけを頼りに少しずつ成長を続けてきました。
「成長が遅くなるほど木は成長輪が密になって強くなる。ぬくぬくと大きくなったやつはもろいんです」と日髙さん。人間の生き方にもどこか通じる話に、柴田アナは「ものすごくジーンと来ました」と感慨深げです。
屋久島の森の植物に起こる驚きの特性が「着生木」。二股に伸びたスギは、1本の木が枝分かれしているように見えますが、実はこれ、スギの表面からヤマグルマという別の木が生えているのです。そこからさらにもう1本、サクラツツジも生えています。日髙さんいわく、屋久島では「ひとつの“木”が“森”になる」のです。
そうして歩くこと2時間半、ついに標高870mの苔むす森にたどり着きました。苔に覆われた岩や木々とそこから芽吹く植物たち。神秘的な緑に囲まれ、柴田アナは「神々の国に来たような感じ。引き込まれていく」と感動に浸ります。
ここで初日を終える予定でしたが、「もうひとつ見どころがある」と日髙さん。ここから歩いて40分ほどかかるそうですが、たくましく生きる屋久島の自然に背中を押され、行ってみることに。
厳しさを増していく山道を「まだ上がるんですか?」と弱音を吐きながらもひたすら登り、たどり着いたのは標高1050mの絶景スポット「太鼓岩」。屋久島の山々が一望できる雄大な眺めに「天下とったぞ〜!全部俺のもんかぁ」と柴田アナのテンションも爆上がりです。
【動画】さらに柴田アナは、サルとシカがのんびりと暮らす「西部林道」や、世界有数のウミガメの産卵地「永田いなか浜」へ!シュノーケリングにも挑戦し、すぐそばをウミガメが横切りますが…!?
そして、いよいよ旅のハイライト。午前4時から出発するこの日は、念願の「縄文杉」に会いに行きます。登山口から片道11kmの道のりを、ガイドの渡邊太郎さん(48)といざ出発!
前半の約8.5kmはなだらかな斜面のトロッコ道。伐採した屋久杉を運搬するために大正時代に建設されたものだそう。今でこそ伐採が禁止されている屋久杉ですが、江戸時代には薩摩藩に納める年貢として、高度成長期には不足する住宅用の木材として切られ続けた歴史があります。
倒されたり、切られたりした株の上に新しい杉がたくましく育った「三代杉」などを見学しながら歩くこと3時間半、ようやくトロッコ道が終了。しかし、ここからが本番! 標高900mから1300mまで、急勾配の山道を登ります。
15年前に天寿を全うして折れた推定樹齢2000年の「翁杉」、中が朽ちて空洞になっている巨大な切り株の中に入ることが出来る「ウィルソン株」などを楽しみつつ、上を目指す柴田アナ。急な坂が連続する通称「地獄坂」では、「マジしんどい」と息が上がりっぱなし!
そして登山開始から6時間半、ついに「縄文杉」とご対面。推定樹齢は2170~7200年!幹回り16.4m、高さ25.3mの現在確認されている最大の屋久杉です。その圧倒的な存在感に、「頑として屈せず、居座り続ける」「この腰の据え方やな」「このように生きよう」と感銘を受ける柴田アナ――。
さまざまな人生の教訓が詰まっていた屋久島の旅。「年齢を重ねて、この歳になってきてよかった」と、56歳の今だからこそ得るものもあったようです。
柴田博アナウンサーの屋久島旅は、7月29日(金)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。
