総額13億円の豪華クルーザーでレジェンドも参戦!“海のモンスター”を狙う男たちが激突した真夏のカジキ釣りバトルに密着!

和歌山・すさみ町を舞台に2日間にわたって行われた真夏のカジキ釣り大会に密着!出場した5チームの船に乗り込み、熱戦の裏側を独占取材しました。

今回で30回目を迎える「すさみビルフィッシュ(カジキ)トーナメント」。大阪、兵庫、香川などから48チームが集結しました。太平洋を臨むすさみ町は、黒潮まで船で5分ほどで到達できる位置にあり、黒潮に乗って回遊するカジキが狙えるのです。

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大会初日、早朝から動きだす各チーム。兵庫・西宮市から、総額13億円という豪華クルーザーで参加したのは、昨年の覇者「チーム WOLF」です。キャプテンの大谷彰宏さん(60)は、2006年に326kgのクロカジキを釣り上げ、数年前まで日本記録を持っていたカジキ界のレジェンド。不動産や人材派遣、ITなど6つの会社を一代で設立したバイタリティーあふれる男性です。

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大阪・柏原市から参加している「チーム DASH」は大会に10回以上出場し続けている常連。去年の大会ではカジキが1本も釣れず、悔しい思いをしたというキャプテンの福島弘治さん(69)。20代のころ、趣味のモトクロスバイクで年間最優秀ライダーに選ばれたこともあり、「やっぱり人に負けたくない」と1位でのリベンジを狙います。

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取材班はほかにも3隻の船に密着。昨日、ルアーを新調したばかりという兵庫・三木市から参加の「チーム エリカ」、そして、大阪市内から参加の「チーム 脩花」は去年の準優勝チーム。同じく、大阪市内から参加した「チーム kelly」は、1週間前の大会でカジキを釣った実績があり、期待大です。

午前6時、参加48組が一斉にスタート。午後3時まで9時間の戦いです。「チーム エリカ」のアングラー(釣り人)は、普段はトラック運転手という大内一弘さん(53)。さっそくヒットがありましたが、リールを巻いていくと、かかっていたのはシイラでした。

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「チーム DASH」の福島さんは、カジキのエサとなる小魚が集まる“潮目”を見つけて移動。「チーム WOLF」は海底が谷になっているポイントへ。やはりここにも小魚が集まりやすいのだそうです。

そして午前8時、「チーム WOLF」についにヒットがありました。アングラーは大谷キャプテンの釣り仲間・阪本健吾さん(43)。海に引きずりこまれないよう竿を固定し、カジキとの1対1の戦いに臨みます。慎重に巻いたリールは残すところ7m。姿が見えるまであと少し…!というところで、残念ながら逃げられてしまいました。

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【動画】阪本さんの感触では、かなりの大物だったよう。大谷さんは「へこみます」と悔しそうです。

そうこうしているうちに午後3時。タイムアップの時間です。密着した船は5隻ともカジキの釣果は0本。初日のトップは和歌山市のチームで記録は78.8kg。優勝するには100kg級のカジキを釣り上げたいところです。

2日目。大会終了時間の正午までの7時間で、逆転を狙う各チーム。「チーム WOLF」は、前日にカジキを取り逃したポイントへ。午前9時20分、またまたヒットし、アングラーが釣り上げますが、手に伝わる感触は「軽い」よう。カジキではないのでしょうか?

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あがったのはカジキの中で一番小さい「フイライカジキ」。14.6kgと軽量でしたが、実はこれ、滅多にお目にかかれない珍しいカジキで、「よっしゃ!」「これ、はく製にするわ!」と大谷さんはうれしそうです。 一方、「チーム DASH」は、いまだカジキ0本。しかし、終了まで1時間を切ったところでヒットが!アングラーの辻野和人さん(51)が700mものリールをひとりで巻いていきます。

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見事釣り上げたのはシロカジキ。重さ88kgと前日のトップを超えましたが…結果は準優勝。優勝は大阪市内から参加したチーム「DESPERADO」で、記録はなんと144.8kgでした。次こそはさらなる大物を…。2日間を全力で戦った男たちはまた海に挑みます。

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和歌山・すさみ町の海でくり広げられる真夏のカジキ釣りバトルは、7月24日(木)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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