EVがプラグを差し込み5分で充電完了? 激化する“急速充電”競走! 数分でフル充電を可能にする新システム! 世界を席巻する“中国EV”最新事情

「先端工場を取材!中国のEV最新事情」(2025年6月10日Web配信)では、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)で世界シェアの3分の2を占める中国メーカーの強さの秘密に迫った。

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今年4月、中国・上海で行われた「上海モーターショー」。中国のEV最大手・BYDが発表して話題を呼んだ最新システム「フラッシュ充電」は、プラグを差し込めば5分間で最大400キロ走行できるだけの充電ができる新技術。目指すのは、ガソリン給油並に速い「充電速度」だ。

この充電速度をめぐって、中国ではすさまじい競争が起こっている。誕生からわずか4年で急成長を遂げた新興ブランド・Zeekrのこだわりは、「10分半充電」。10分半で10%から80%までの急速充電が可能という。

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EVを選ぶ人の悩みの種だった充電時間の長さを「交換式バッテリー」というまったく別のアプローチから解決したのがNIOというメーカー。古い電池をフル充電された新しいバッテリーに全自動で交換してくれるシステムで、交換に要する時間はわずか3分とさらに短い。

ハイテクを駆使した熾烈な競争を繰り広げる中国メーカー。その目線は世界へと向かっている。

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取材班が訪ねたのは浙江省にあるZeekrの最新鋭の工場。ここで作られた車はすでに世界40以上の国と地域に輸出されている。旺盛な生産力を支えているのは、日本の大手メーカーも採用できていない巨大な鋳造装置「ギガキャスト」。アルミの塊から数分で基礎となるパーツを生み出すことができ、なるべく在庫を抱えないスピーディーな生産が可能という。

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今年、世界の新車の4台に1台が電動車になると見られるなか、中国EVは一層存在感を増していきそうだ。

「85歳で現役!“人情少年野球おばちゃん”」(『newsおかえり』2025年5月1日放送)では、少年野球チームを半世紀以上も指導してきた、85歳の女性に密着した。

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大阪・吹田市に住む棚原安子さん(85)は、1971年に夫・長一さん(87)と少年野球チーム「山田西リトルウルフ」を創立。それから54年が経った現在も現役で子どもたちの指導にあたっている。

チームには幼稚園児から小学生まで、130人が在籍。子どもたちに「おばちゃん」と慕われる安子さんは小学校低学年の指導を担当している。「もっと前!」「出てくんの遅いで!」などと声を飛ばしながら、なんと1時間休まずノックを続けるパワーの源は、ひたむきにがんばる子どもたちの姿だ。

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教えるのは野球だけではない。何よりも大切にしているのは「子どもの自主性」。たとえば、「山田西リトルウルフ」には子どものスポーツチームによくある保護者の“お茶当番”がない。お茶も着替えも保護者の手を借りず、子どもたちに自ら準備させているのだ。

「自分が必要なことは自分で」という安子さんの教えにより、チームの子どもたちにも変化が。1か月前に入団したばかりの3年生の男の子は、汚れたユニフォームを自分で洗うように。ほかにも「1人でできること」が増えるなど、生活面での成長ぶりにお母さんも驚いているという。

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チームの卒業生には後にプロ野球選手になった子もおり、オリックスで活躍したT-岡田さんもそのひとり。子どものころから体が大きかったT-岡田さんの素質を見抜いた安子さんが「あんたやったらホームラン打てる」とスカウトしたという。

そんなT-岡田も少年時代にやっていたのが、新聞や段ボールの回収。子どもたちがマンションの階段を駆け上がっては運び、自らチームの活動費を稼ぐ。新聞は1kgで7円。年間50万円ほどが貯まり、それらは道具の購入や試合の交通費などにあてられる。

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「苦労した人ほど、やってもらったことに対して“ありがとう”と心の底から言える」「愛情も与え、悪いことは叱る」――そうして子どもたちの心もちゃんと育てることが「大人の役目」と安子さん。「こんな楽しいことない。生涯やりたいですね」とまだまだフルスイングでがんばることを約束してくれた。

ABCテレビの夕方のニュース『newsおかえり』で過去に放送された特集企画と、YouTube公式チャンネル『ABCテレビニュース』の特集動画から選りすぐりの作品をお届けする番組『newsおかえり&YouTube傑作選』。7月28日(月)は「先端工場を取材!中国のEV最新事情」と「85歳で現役!“人情少年野球おばちゃん”」の2本を放送した。

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