大石紗椰アナ 突然取り消された指定校推薦・・・ そこで、学年集会を開催!?

去年、ABCテレビにアナウンサーとして入社して、その年の8月からは『おはよう朝日です』で早くも活躍している大石紗椰アナウンサー。普段からアナウンサー取材を多く担当するライター鈴木淳史が学生時代を中心にインタビューするはずが、話は思わぬ波乱万丈な高校生活という展開に!? 

©️ABCテレビ

――まずは学生時代のお話から聴きたいのですが、高校生時代が波乱万丈だったという噂を聴いているのですが。

高校3年生の時に大学への指定校推薦が決まっていたのですが、3年生の11月のある朝、学校に行こうとしたら、母から突然『大学に行けなくなるかも…』と言われて。『はにゃ?』と…、本当に『はにゃ?』という感じでしかなくて。そうしたら、担任の先生から『手続きに手違いがありました…』と連絡があったらしく、『ほぉ?』となって。1回状況が飲み込めず、その日は学校に行くか迷ったのですが、学校が大好きなのでとりあえず行ったんです。でもその日は付属の大学の試験発表日で、教室に入るとみんなが進路について話していて。本当は私が先に進路が決まっていて、後は高校生活を謳歌するだけだったのに、実はただひとり私だけ何も決まっていないという状況を誰にも言えなくて…。涙が自然に出てきたんですけど、『どうして泣いてる?』とみんながなるのは良くないので、保健室に駆け込みました。

そこから2学期終わるまで保健室登校をしていましたね。すぐに担任の先生が来てくれたのですが、不思議と怒りは無くて。本当に学校も先生も友人も大好きだったので。だけど、もう悲しくて頭真っ白、お先真っ暗だったので『今は先生の顔を見て何を言っていいかわからないです…』とだけ言いました。どうやら先生方も指定校推薦に不備があったという事実を1ヶ月気付いていなかったらしくて。後日、私、両親、担任、校長、教頭、学年主任、受験担当先生での説明会があったのですが、母は感情を露わにするタイプなので一緒にわんわん泣いていましたね。父は冷静なので、先生方に今後どうするかを聞いてくれました。

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――想像を遥かに超える、というか、想像を絶する話で驚くしかないのですが、そこからはどうなったのですか?

暗記が得意だったので、短期集中でできる普段の定期テストの点数はよかったんです。でも知識が定着しているわけではなかったので、残り1、2か月で一般入試は絶対に無理…。先生方も大学側になんとかできないか掛け合ってくださって、できることは全部してくれたのですが結果どうにもならなくて。枠が残っている指定校推薦や付属大学の学科を提案してくれましたが、やりたい学科ではなかったり、家から遠かったりして、どこも行きたくなくて。でも泣きながら必死になんとかしようとしてくださる先生方を見た時に「3年間の思い出がたった一つの出来事で台無しになるのは嫌だ!」と思ったんです。それならもう浪人しよう!第一志望の大学に合格して先生方にいい報告をするんだ!と決意できました。ただ、私の中ではモヤモヤしていて、絶対に浪人をし始めると噂になるし、そのうち噂に尾ひれはひれもついてきますし、『あの子指定校推薦取ったのに落ちた』と思われるのも嫌だし、学校も先生も大好きなのに、みんなが学校や先生に嫌な感情を抱くのも嫌だったので、私本人がみんなの前で話して終わらせたいなと。

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――?? どういうことですか、それは??

12月の終業式終わりに3年生だけ残ってもらい、学年集会をしたんです。

――学年集会?!

はい。まずは先生に説明をしてもらい、そこから私が話したのですが、すぐ泣いちゃって。でも、学校と先生が大好きなので嫌な気持ちを抱いて欲しくなくて、残りの学校生活を楽しく過ごしたいので、みんな忘れて下さいと話して、それで終わりました。話している時に気付いたのですが、体育館の出口に大きなカーテンがあって、そこが10センチくらい空いていて、携帯電話のレンズが見えていたんですが、母が動画を撮っていたんです!

――お母さん!! でも、本当に心配だったんですよね…。肝心の生徒のみんなの反応はいかがでしたか?

ちょうど秋に体育祭があって、私は応援団のダンスリーダーをしていたのですが、雨で延期・中止になったりしていたので、その悔しさで保健室登校をしているのかなと考えてくれていたみたいです。それ以外でも、自分たちが何かをしてしまったのかとも考えてくれたりしていて、本当に良い友人たちに恵まれました。

【大石紗椰アナ インタビュー後編 母から届いたLINE『でっかいなー!イヤリング!』】

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【大石紗椰アナの主な出演番組】

TV「おはよう朝日です」「なるみ・岡村の過ぎるTV」

(取材・文/鈴木淳史)

鈴木淳史(すずき・あつし) 1978年生まれ。雑誌ライター・インタビュアー。ABCラジオ『真夜中のカルチャーBOY』(毎週土曜深夜2時~3時)ラジオパーソナリティ担当。雑誌『Quick Japan』『Meets』など執筆担当。

番組情報

おはよう朝日です
毎週(月)~(金)あさ5:00~8:00

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