記憶喪失の俺、実は戦闘力高い? 少しずつ見えてきた、ループする世界の様相! 『Jack the Reaper』
気鋭のライトノベル作家とイラストレーターがタッグを組んだ、1話5分×4連作のショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。今回もオープニングで展開されるのは、人気ラノベ作家の長月達平が原作を、千種みのりがキャラクターデザインを手掛ける『Jack the Reaper』だ。
第2話でも死のループから抜け出せない「俺」(CV:石川界人)だが、自身の置かれた状況や身体能力が少しずつ明らかになっていく。
「待って! 良くない、良くないよこの流れは……!」
俺がそう叫んだのは、取調室に現れた女性警官(CV:本渡楓)とまたもや会話が嚙み合わず、感極まった女性が部屋から走り去ろうとしたときだった。
「お互い初めましてだろ? まずは信頼関係を築いていくところから――」
と言う俺の言葉を遮り、女性は目に涙を溜めて机を叩き、立ち上がる。
「ふざけないでください!『はじめまして』?『信頼関係』? 私が信頼できないのなら、素直にそう言えばいいじゃないですか…!」
「私がどんな気持ちで……もう知りません!」
そう言い残して出ていく女性。頭を抱える「俺」。
「これまでと同じ展開っつうことは……」
その時、3時を告げる鐘が鳴り響く。
刃物を手にした、全身黒づくめの謎の男がやってくる時間だ――。
ループを察知し、男が入ってくるのを阻止しようと、ドアに走り寄る「俺」。
しかし、ドアは開き、再びあの男が部屋の中に足を踏み入れる。
「無抵抗じゃヤラれないぞ…!」
そう口にし、身構える俺。
(なんだ…? 思ってたよりしっくり来る……これなら!!)
自身の身体能力の高さに気づいた俺は、男へと殴り掛かるが……。
男はひらりと身をかわし、背後から俺の首筋へとナイフを突き立てるのだった。
うめき声をあげながら俺は、再び2時55分に目を覚ます。
「もう間違いない。死ぬと時間が巻き戻るんだな?」
「そんで取調室にいて記憶喪失で、命を狙われてる! くそ、頭がパンクしそうだ!」
(さっきの俺、妙に戦い慣れてる感じがした。格闘技でもしてたのか?)
俺「そろそろ、あの子が入ってくる。なんとか情報を引き出さないと――」
部屋に入ってきた女性警官に「認識のすり合わせがしたい。俺が置かれている状況について、知っていることを全部教えてほしい」と頼む俺。
すると、女性の口から衝撃的な事実が告げられる―――。
「あなたは今、連続殺人事件の容疑者として勾留されています。しかも、ほぼあなたが犯人で確定している状態です。このままだと、あなたは間違いなく死刑になります」
俺の無実を信じているらしい女性は、容疑を晴らすために話を聞きに訪れているという。
「何かないんですか? こっそり伏せてる情報とか、真犯人の手がかりとか!」
だが、俺に話せる情報は何ひとつ無い。
俺が何気なく鐘の音について聞くと、女性はそこに事件の手掛かりがあるのではと早合点。「捜査に行ってきます!」と、部屋を飛び出していってしまう。
「死刑って、俺、何やらかしたんだよ…?」
そう呟く俺の前に、また現れる謎の男。
「俺は死刑になるらしいぞ。罪を犯さなくてもいいんじゃないか?!」
後ずさりながらそう問いかけても、男は答えずに、俺へと歩みを進める。
「じゃあせめて、冥途の土産に何か教えてくれ。お前は何者だ?なんで俺を狙って――?」
問いかけもむなしく、男は俺に刃物を突き立てた。
この死のループから抜け出す道はあるのか? 俺を狙う、この男の目的とは――?
断片的に明らかになった情報が、事件の真相への興味をかりたてる第2話。
まだ全貌の見えない序章ながら、奥深い人間ドラマを予感させる!
『Jack the Reaper』をはじめとするショートアニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。
なお、この『Jack the Reaper』第2話は7月19日(土)深夜に放送された。