大スクープ!? 大阪府八尾市に“あの時代のお金”がたくさん!? 安井道頓の石碑にヒントはあるのか? 旧大和川に関係する歴史ミステリー

大阪府八尾市のとある住宅街には、石器時代のお金によく似た、中心に穴が空いた円形の石がたくさん落ちている。この石には、一体どんな意味があるのか? 石に秘められた歴史ミステリーに、A.B.C-Zの塚田僚一とABCテレビの古川昌希アナウンサーが迫った!
【未公開映像】本編の“石器時代のお金みたいな石”以上に気になるかも!? A.B.C-Z塚田僚一&古川昌希アナが絶叫した、摩訶不思議なものとは?

謎の石があるのは、JR八尾駅の北側を流れる長瀬川付近の住宅街。中心にポッカリと穴があいた不自然な石で、石器時代のお金にそっくりだ。筋肉自慢の塚田が持ち上げてみたところ、塚田いわく重さは1つあたり25kgほどあるらしい。


周辺を調査し始めた塚田と古川アナは、八尾市指定文化財の安中新田会所跡(旧植田家住宅)にたどり着き、似たような謎の石を発見して大騒ぎ! さらに2人は、そのすぐ目の前に、以前の謎解きで知った“舟つなぎ石”こと、ロープをかけて舟を留め置いていた石を見つけた。


そこで古川アナは、「舟つなぎ石のように、この石にも何かを繋いでいた」「(その何かは)農耕用の牛や馬」と推測。しかし、古川アナの推理は大ハズレだった!

歴史探訪プランナーの森なおみさんいわく謎の石は、「旧大和川に大いに関係がある」らしい。旧大和川とは、約300年前の江戸時代中期に、この地域に流れていた川だ。森さんによると、「その石があったおかげで、ある作業の効率が格段に上がって、地域の発展にとても貢献した」そうで、石の謎の答えは、久宝寺寺内町にあるとのこと。


久宝寺寺内町で調査を始めた塚田と古川アナは、またもや似たような謎の石を発見し、町の歴史資料を展示する寺内町ふれあい館(八尾市まちなみセンター)へ。2人は、ふれあい館でも同じような石を見つけ、この石の名前が「ちくわ石」だと知った。


さらに館内を調査した塚田と古川アナは、安井道頓の石碑を発見。安井道頓といえば、道頓堀の開削者として有名だ。この道頓堀の開削からひらめいた塚田と古川アナは、謎の石=「河川工事用の台車のタイヤ」と、自信満々に最終予想を出した……が、推理の結果は100点満点中0点! 謎の石と安井道頓は全く関係なかった!

謎の答えは、実はふれあい館の中にあったが、塚田と古川アナはスルーしていた! 2人が見落としたのは、江戸時代中期から河内平野で使われた、「はねつるべ」という井戸の道具の写真だ。

八尾は、今でこそ住宅街が広がっているが、昭和の中頃までは畑だらけで、森さんいわく、「綿花や菜種を栽培していた」という。綿花の栽培にはたくさんの水が必要で、八尾の人々は、旧大和川の地下にある伏流水を使っていた。しかし、地下の水を人間の力だけでたくさん汲み上げるのは至難の業だった。

そこで人々に利用されたのが、謎の石こと「ちくわ石」。バケツの反対側に取りつけ、重みを利用して楽に水を汲み上げられるようにしたのだ。ちくわ石を利用した井戸は、かつてこの地域にたくさんあったが、技術の発展とともに姿を消し、石だけが各所に残っているというわけだった。
なお、八尾の石の謎は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×塚田のなんでやねん!?」7月1日放送回で紹介された。
