聖光学院(福島)、前年王者・仙台育英(宮城)にリベンジならず 1年振りの東北対決で2対8
準決勝の大敗から1年……。聖光学院(福島)、雪辱を晴らすべく前回王者の仙台育英(宮城)に最後まで全力で挑む! 前回大会同カードの東北対決が熱い高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』を無料配信中
「夏の甲子園」こと第105回全国高等学校野球選手権記念大会7日目となる8月12日。第4試合は、福島の聖光学院高等学校(以下「聖光学院」)が2022年の優勝校である宮城の仙台育英学園高等学校(以下「仙台育英」)に2対8で敗れた。終盤まで粘り続ける聖光学院だったが、昨年の準決勝の雪辱は晴らせなかった。
聖光学院と仙台育英といえば、2022年の夏の甲子園準決勝を思い浮かべる高校野球ファンは多いだろう。この東北対決は18対4という大差で仙台育英が制し、同校は王者となった。聖光学院としては、同一カードとなった今回の対決で雪辱を晴らしたいところ。前回の対戦でラストバッターだった3年生の三好選手は、「(この対戦は)奇跡じゃなくて偶然でもなくて必然」「去年の想いを背負って一瞬一瞬やりきりたい」と特にリベンジに燃えていた。
先制を許したものの、2回表の三好選手のヒットを皮切りに仙台育英と同点になった聖光学院。しかし、2回裏で守備にほころびが生じてしまい、仙台育英に2点も与えてしまった。その後の4回表では、3年生・杉山選手のホームランで1点差に追いつき、さらには三好選手のヒットでチャンスを作ったが、聖光学院はなかなか追加点を獲得できなかった。
2対3で仙台育英がリードしたまま迎えた7回裏で試合は再び動いた。1アウト2塁の場面で仙台育英ナインはヒットを連発し、あっという間に3点を獲得したのだ。聖光学院ナインの脳内に1年前の悪夢が一瞬よぎったが、それでも彼らはあきらめなかった。見事なダイビングキャッチで仙台育英にさらなる追加点を与えずにこの回を終わらせ、9回表まで全力でバットを振るい続けた。
しかし、王者の壁は高く、最終的に聖光学院は2対8で仙台育英に再び敗れた。リベンジできなかった聖光学院だが、途中まで王者と接戦を繰り広げた彼らが多くの高校野球ファンの胸を熱くさせたのは間違いない。
なお、この東北の強豪校対決の様子は、動画配信サービスTVerで無料配信中の高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』8月12日放送回で紹介された。同放送回で公開された、ノースアジア大学明桜高等学校(秋田)と八戸学院光星高等学校(青森)、専修大学松戸高等学校(千葉)と東海大学付属甲府高等学校(山梨)、九州国際大学付属高等学校(福岡)と土浦日本大学高等学校(茨城)の試合も感動的な場面が満載だ。