「わざとだよ?」 総発行部数5000万部!!矢沢あい『NANA』に、実は“元祖・森香澄”がいた!?
漫画好きで知られるニューヨーク屋敷裕政が、伝説の少女漫画に登場する“元祖あざと女子”のセリフに心を掴まれたことを明かした。屋敷は、ぼる塾あんりを相手に、そのセリフが登場するシーンを演じることになるが、その結末は……!?

27日(金)に放送されたABCテレビ『勝手に!漫画アワードNEO』で、屋敷が高校生ぐらいの時に読んだ大好きな漫画としてあげたのは、矢沢あい作、総発行部数5000万部を誇る少女漫画『NANA』。ロックバンドのボーカルを務める大﨑ナナと、彼氏の章司を追って上京した小松奈々という“2人のナナ”が同じアパートで暮らしながら恋や夢を掴む物語。中島美嘉と宮崎あおい主演で映画化もされ大ヒットした。

屋敷が「漫画自体にとにかくカリスマ性があったの。吸ってるタバコの銘柄とかも」と語ると、共演者たちも「Black Stoneね」「カッコ良かった」と共感。屋敷は「あれ大人になったら吸いてえな」と思っていたと話した。
そんな『NANA』の中で屋敷が心を掴まれたと語るのが、第3巻に登場する幸子という女性。嶋佐が「幸子のこの前髪パッツン、当時流行ったよね」と話すと、屋敷も「とにかくオシャレな女は前髪短い方が良かった」と懐かしんだ。

「章司が大学生、奈々は追ってきましたという中で、ちょっとずつすれ違ってくるのよ。環境が違ったりして」とまず背景を説明する屋敷。そんな時に章司のバイト先に入ってきたのが小柄な幸子。同じ電車で帰ったりするうちに、幸子は次第に章司に惹かれていく。「章司も20歳くらいの男の子やから、ちょっと幸子に浮ついてしまう。でもアカンアカンみたい」な気持ちで葛藤しているという。

そんなある日、バイトが終わり、終電に駆け込むため駅へとダッシュする章司と幸子。しかしこの日は幸子がヒールの高い靴を履いており、走っているうちに脱げてしまう。幸子は「ごめん章司。先行って」と言うが、章司は幸子を待ち、一緒に終電を逃してしまうことに。「走らないと終電逃すの分かってて、なんでそーゆー靴履くかな」と言う章司。そして屋敷が究極の殺し文句として紹介したのが、その後の「わざとだよ?」という幸子のセリフ。ぼる塾あんりも「いい加減にして欲しいなあ。これはもうホントすごい」と絶賛した。

「この頃ってまだ“あざとい”っていう言葉があんまりなかった。当時高校生やったから、このヤバさがボキャブラリーにないのよ。人生で初めて味わう感情」と屋敷が語ると、嶋佐は「だから幸子は元祖森香澄なのよ」と分析。あんりは「女子がモテるためにやることって隠さなきゃいけないものと思ってたのに、こいつは言いやがった。しかも言うことでポイントを稼いでいる。とんでもない女が現れたと思った」と回想した。

ABCテレビ増田紗織アナウンサーから「この幸子の殺し文句、ここにいる誰かに言ってもらうとしたら、誰に言って貰いたいですか?」と聞かれ、「えー」と戸惑う屋敷。あんりが「迷うんだったら、言いましょうか?」と提案し、屋敷が章司を、あんりが幸子を演じることに。屋敷の「走らないと終電逃すの分かってて、なんでそーゆー靴履くかな」というセリフに、あんりが「わざとだよ」と漫才のテンションで答えると、スタジオは大爆笑。


嶋佐は「トーン絶対間違ってる」とツッコんでいた。
MCのニューヨーク、ゲストのAぇ!groupの小島健、浅川梨奈、ぼる塾あんりらが「これぞ究極の殺し文句アワード」「その場には絶対いたくないシーンアワード」などの部門別におすすめの漫画を紹介した『勝手に!漫画アワードNEO』(ABCテレビ)は、TVerでも無料配信中。
