『仮面ライダー』兄弟バッテリーの熱い絆…佐賀・鳥栖工、延長12回激戦の果てにサヨナラ勝ち
肩で弟を救うキャッチャー・晶音(あぎと)選手と、兄のミットめがけて最速を叩き出すピッチャー・響(ひびき)選手。佐賀・鳥栖工の『仮面ライダー』兄弟バッテリーを応援したくなる高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』を無料配信中
「夏の甲子園」こと第105回全国高等学校野球選手権記念大会4日目となる8月9日。第1試合に、佐賀県立鳥栖工業高等学校(以下、「鳥栖工」)の「『仮面ライダー』兄弟バッテリー」こと松延晶音(あぎと)選手と響(ひびき)選手が登場した。2人の絆はもちろん、延長12回にわたる激戦に胸が熱くなる。
3年生のキャッチャーである兄・晶音選手と、1年生のピッチャーである弟・響選手。名前が『仮面ライダー』シリーズに登場するキャラクターと同じことから、松延選手たちは「『仮面ライダー』兄弟バッテリー」とSNSで話題だ。そんな兄弟ら鳥栖工は、富山県立富山商業高等学校(以下「富山商」)と戦うことになった。
松延兄弟のバッテリーが実現したのは6回表。2番手で登板した響選手は、先頭打者にフォアボールを許したが、次の打者を空振り三振させ、さらに晶音選手が好送球で相手チームの盗塁を阻止した。これによって調子を取り戻したのか、響選手は次のバッターも三振で仕留め、自己最速記録である143キロを叩き出すことに!
その後、両チームは一歩も譲らず1対1のままタイブレークへ。延長11回表に晶音選手のミスで富山商に得点を許したが、11回裏に鳥栖工が1点を返したことで両チームは再び同点となった。その後、2アウト1・2塁で鳥栖工にサヨナラのチャンスがあったが、“地方大会無失策”富山商の鉄壁の守りによって2対2のまま延長12回に突入した。
両者一歩も譲らない第1試合は、12回裏でついに決着がついた。ノーアウト1・2塁の場面で登場した2年生・林選手の絶妙なバントが決め手となり、鳥栖工は富山商に3対2で勝利した。『仮面ライダー』兄弟バッテリーの熱い夏は、まだまだ始まったばかりだ。
鳥栖工と富山商による手に汗握る試合が紹介された高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』8月9日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。
日本大学第三高等学校(西東京)と兵庫県立社高等学校(兵庫)、和歌山市立和歌山高等学校(和歌山)と東京学館新潟高等学校(新潟)、立命館宇治高等学校(京都)と神村学園(鹿児島)の試合に加え、球児と家族の絆に胸が熱くなるはず!