クリスマスでもないのに四條畷の街に点在する“サンタ像”の謎 ABC入社2年目アナウンサーが大調査!
ABCテレビ入社2年目の中村想人アナウンサーが、街のすみっこにあるちょっとした謎や疑問を解決する新企画「街角発見ミステリー なんやコレ!?」。第1回は、四條畷市の街に点在する謎の“置物”を調査しました。
JR四条畷駅前にやって来た中村アナ。「四條畷市の街の違和感を見つけて解決せよ!」というざっくりした指令に戸惑いながらも、まずは“違和感”を探して街をさまよいます。
街行く人から情報を聞き出そうとするも、まさかの取材拒否! また、商店街でお店の人に聞いてみますが、「違和感?急に言われても…」と困らせてしまうなど、調査はなかなか進みません。
そんななか、道ばたに立つカラフルな“置物”に目を留める中村アナ。よく見ると“サンタクロース”のようです。「そういえば…」と来た道を戻って確認してみると、病院の前やうどん屋さんの店先にもサンタさんが。
四條畷の街のあちこちにあるこのサンタの置物こそが“違和感”の正体! それにしても、クリスマスでもないのになぜこんなにサンタがいるのでしょう?
聞き込みを続けていると、地元の人から有力な情報が。これらは「100にんのサンタ」と呼ばれ、店ごとに個性をいかしたサンタが置かれているとのこと。店先にサンタがいるうどん店で話を聞いてみると、サンタの“仕掛け人”の存在が明らかになりました。
それは、四條畷をサンタの街にしようと活動している「谷口くん」という絵本作家。100体を目標にサンタの数をどんどん増やしている最中で、「今年中には100体になる」らしいのです。
【動画】それぞれに遊び心あふれるサンタ。うどん屋さんのサンタの手には、しっかりと“うどん”が握られています。
果たして、「谷口くん」とは? うどん店で教えてもらった市内のギャラリーを訪ねた中村アナは、キーパーソンの谷口智則さんとご対面。「ようちえん絵本大賞」をはじめさまざまな賞を受賞している谷口さんは四條畷出身。フランスやイタリアでも本を出版している、世界を股にかけた絵本作家です。
そんな谷口さんの代表作が、個性あふれるサンタたちが登場するハートフルな絵本「100にんのサンタクロース」。ここから生まれた、四條畷の街を活性化させる取り組みが「100にんのサンタクロース プロジェクト」です。
もともとは、商業施設のクリスマスイベントなどで作ってもらい、展示していたサンタの置物。しかし、クリスマスが終われば廃棄されてしまいます。それがもったいないと感じ、周囲に声をかけたところ、「うちに置きたい」と手を挙げてくれる店があったことからプロジェクトが始まりました。
最初は8体からスタートしましたが、興味を持ってくれる人が増えていき、個性豊かなサンタは徐々に“増殖”。その作品の一部を、中村アナも谷口さんと街をお散歩しながら見せてもらうことに。
世界各国の住人が暮らすシェアハウスのサンタは、さまざまな国の国旗がにぎやかに描かれた“国旗サンタ”。四條畷神社にあるのは、黄金の雲をまとった“金雲サンタ”。なんと本物の金箔が使われているそうで、なんともいえない神々しさを放っています。
そして、高さおよそ3メートルの“大きいサンタ”も! 見上げるほどの巨体にひと月もかけて色を塗った、谷口さんにとってとても思い入れがあるサンタです。こちらを含めてサンタは現在99体。目指す100体まであと1体です。
記念すべき100体目は、来る9月13日、「大阪・関西万博」の四條畷市のパビリオンで完成させる予定だとか。そうして「100にんのサンタクロース」がそろった後は、サンタたちに会いに「世界からココを訪れてもらえたら」と谷口さん。世界に広がる“サンタの街・四條畷”構想に、「ステキすぎます!」と中村アナもワクワクです!
四條畷市の街で謎に迫った「街角発見ミステリー なんやコレ!?」は、5月21日(水)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。
