両親の死後に姉も52歳で天国へ…57歳家主「独りぼっちになってしまった」 家族の思い出が詰まった『ポツンと一軒家』を守り続ける、一族の感動物語

長崎県の山奥には、手入れの行き届いた畑の隣に、一軒家がポツンと佇んでいる。この“ポツンと一軒家”の家主は、愛知県で暮らしており、普段は空き家の実家の管理を従兄弟に頼んでいる。肉親を全員失った家主が、ポツンと一軒家を従兄弟と守り続ける姿に、スタジオ一同が感動した。

【動画】愛知在住の家主に代わって従兄弟が守る、長崎県のポツンと一軒家。その内部に捜索隊が足を踏み入れると…?

現在57歳の家主は、かつてポツンと一軒家で両親と姉の4人で暮らしていたが、就職を機に愛知県へ。残された母親は24年前に70歳で亡くなり、父親は15年前に76歳で死去し、3歳上の姉は乳がんを患って、52歳という若さでこの世を去った。

肉親全員を失った家主は、現在独身。「4人しかいない家族なので、最後に姉が亡くなったのが一番ショックは大きくて。唯一の姉弟だし、いつまでもいてくれると思っていたので、いなくなると寂しいし、独りぼっちになってしまったなと…」と、心の奥底にある思いを吐露した。

家主がポツンと一軒家を訪れるのは、1年に3~4回ほど。そのため彼は、麓町に住んでいる67歳の従兄弟に、ポツンと一軒家と畑の管理を普段頼んでいる。従兄弟のおかげで、ポツンと一軒家と畑は荒れることがない。また、家主の帰省にあわせて従兄弟の親族たちがバーベキューをするため、ポツンと一軒家はいつも大賑わい。そのたびに家主は、家族を失った寂しさを忘れられる。

明るくて親しみやすい従兄弟の周りには、常に人でいっぱい。そんな彼に家主は「感謝しかない」という。「親が病気したり姉が病気したりしたときも、常に一緒にいて、助けてもらっていた。頼りになるお兄さんって感じ」と、家主は明かした。

今はポツンと一軒家から離れて暮らしている家主だが、65歳を過ぎたら帰ってきたいという。その理由はやはり、「家族との思い出もあるし。なんにしても自分が生まれ育った場所なので」。いずれは、「空いている場所に果樹を植えて、(親族とか)みんなが遊びに来れる場所にできれば」と家主は考えているのだとか。彼の定年まであと8年。家主と従兄弟は、子どもの頃のように一緒に過ごせる日を楽しみにしている。

なお、この一族の感動ヒストリーは、6月15日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)で紹介された。ゲストの俳優・竹内涼真は「大事な思い出とかをどんどんどんどん受け継いでいって。なくさずに大切にしているのってめっちゃ良い」と語り、共演者たちと感動に包まれた。

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