『ポツンと一軒家』渡米先で結婚するも離婚。帰国後に自社の中国人従業員と再婚…76歳元ハーバード大研究者の半生にビックリ

和歌山県沿岸部の深い森の中には、近代的な一軒家がポツンと佇んでいる。この“ポツンと一軒家”で暮らしているのは、かつて研究者だった76歳の夫婦だ。渡米先で結婚と離婚を経験し、帰国後に現在の妻と再婚したという、家主の男性のドラマみたいな半生に驚く…!
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近代的なポツンと一軒家があるのは、和歌山県の海辺の高台。実は国立公園の敷地内だが、家主夫婦は環境庁に申請し、自ら山を開拓して家を建て、パッションフルーツやパパイア、キウイといったフルーツの畑や、家庭菜園もつくった。

家主の男性は群馬県で生まれ、大学進学を機に上京。東京理科大学薬学部を卒業した後は、アメリカのペンシルベニア州立大学の大学院へ。医学部で博士号をとった後は、ポストドクトラルフェローとしてハーバード大学へ行き、心臓に関する研究をした。

家主の男性が結婚したのは30歳頃。相手は、ペンシルベニア州立大学で出会った日本人研究者で、2人の間には子どもが1人生まれた。その後、男性はアメリカで家族と15年暮らしたが、日本に戻りたいという自分の考えと、「アメリカの大学に残って研究を続けたい」という妻の希望から、「互いに望む道を進もう」ということで、円満に離婚した。

家主の男性は、帰国後の42~3歳頃に、臨床試験を受託する会社を起業。その会社の従業員だった、中国出身の現在の妻と再婚した。妻は男性と同い年で、しかも元研究者。日本での留学を経て渡米し、脳の研究をして、就職のために再び日本にやってきたところ、男性と運命的に出会ったのだった。

65歳でリタイアした家主の男性は、実は10年もかけて妻と移住先を探したという。「海辺の高台」という彼の希望条件に見事に合致したのが、現在暮らすこの場所だった。一方の妻は、自身の半生から見知らぬ土地に住みたいと思っていたため、「主人と出会えて、とてもラッキー」とニッコリ。彼女に対して男性は、「死ぬ前にそんな言葉を聞けるとは思わなかった」と嬉しそうだ。


東京から和歌山に完全移住して、ちょうど10年が経つという家主夫婦。2人は、地域の行事に楽しみながら参加しており、「地元の方がいないと私達はこんなに幸せにならない」と感謝している。気候も人も温かいこの地での生活に対して、「大満足!」「ほかに良いところがあるとは思えない」「人生これでいい」とのこと。“終の棲家”を見つけた夫婦は、これからも美しい海と森に囲まれながら、大充実のセカンドライフを楽しんでいくだろう。


なお、和歌山県のポツンと一軒家で暮らす元研究者夫婦は、5月4日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。
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