長濱ねる 「元々アイドルになりたいというよりは・・・」 両親も驚いた!長崎から上京した理由とは?
こんにちは!日本一陽気なオフィスレディ喜多ゆかりです。
今回は、桐谷健太さん主演、不屈の復讐エンターテインメント『いつか、ヒーロー』(ABCテレビ・テレビ朝日系列 毎週日曜よる10時15分 TVer、ABEMAで見逃し配信)に出演されている長濱ねるさんのインタビュー後編です。

ねるさん演じる優等生“ゆかり”との共通点、またキャスターとして自分の意見を発することへの思いなどをお聞きしました。
――女優さんだけでなく、春からはキャスターにも就任ですね!
やはり自分の言葉で喋るので、戸惑いと不安が大きくて、自分が何か世の中のことに発言できるほど立派に生活できているのかなと悩んだ時期もありました。キャスターのお仕事を受けたとき、同世代で選挙にあまり行かないのは、「わからない」「わからないのに参加することが怖い」とか「あまり興味がない」といった声を聞いたんです。それならば、自分がニュースに出ることで、興味を持つきっかけだったり、学びながら途上でも社会に参加していっていいという姿勢を見せられたらいいかなと思いました。

――言葉を紡ぐのって本当に難しいですよね。
生放送だと時間も限られているので、この短い時間にどうやったら感情と齟齬なく言葉に乗せて伝えられるか、見ている人を傷つけないか、それでも意思をちゃんと伝えられるかなど、関われば関わるほど報道の難しさを痛感します。
――わからないことって生放送でなかなか素直に言えないですよね。
等身大でいすぎず、できるだけ学んでカバーできる部分は学んでいきたいと思います。全方位、完璧に何かコメントできるわけではないので、毎回大丈夫かなと思いながらやっています。

――今回演じられる「ゆかり」についてどう思いますか?
ゆかり自身は意識していないのですが、優等生のような振る舞いをしてしまうんです。優等生って言うと、「誰かに気に入られたい」とか「人からよく見られたい」と思われがちなのですが、そういうことよりも、ゆかりの「目の前にいる人を傷つけたくない」という思いが結果的に「いい子ぶってる」と言われるのかなと思うんです。「いつか、ヒーロー」でゆかりが対・外、対・人に対して結構にこにこ話してるシーンもあるのですが、ふと自分のこととなったときに笑顔ではない瞬間やイライラする瞬間があるんです。でも、それって「裏がある」のとは違って、その人の肩の力がふと抜けた瞬間なんですよね。
最初に監督から言われたのは、ゆかりのいろんな一面を描くけど、それは決してゆかりの裏だとは描きたくないと。裏の顔という見え方にせず、人間みんないろんな面があって、人によって顔が変わるのは当たり前なので、そこを丁寧に描きたいと。そこは、自分もとても共感しました。

――共感とともに共通点とも感じますか?
感じますね。自分も学生の頃からあまり集団から飛び抜けたことはしませんでした。先生の言うことを聞くとか、問題が起こらないように過ごしてきたので、ゆかりの気持ちはわかります。
――アイドル時代、ちょっとみんなより一歩前に出ようとか思わなかったですか?
ありませんでした。元々アイドルになりたいというよりは、上京して今までと違う世界に入りたいと思い、オーディションを受けました。両親も私が芸能界に興味があるとは思ったことがなかったらしく、とても驚いていました。自分が所属していたグループは、大人数だったので、みんなで何かに立ち向かっていくという感じでした。その中で、「自分が!」というのは、私もみんなもなかったと思います。

――ドラマやアイドル活動などみんなで一丸となることが、ねるさんはしっくりくるんですかね?
ドラマでも各部署の方がいます。 光や音や映像、美術、各々の持ち場を担当し、私たちも俳優部というところを担って、みんなで作り上げる作業は楽しいです。

ドラマ『いつか、ヒーロー』は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。
メイク/Nozomi Onda(TRON) 衣裳/Yudai ICHINOSAWA(TEN10)
▼筆者プロフィール 喜多ゆかり 元ABCテレビアナウンサー。現在は“日本一陽気なオフィスレディ”として取材・インタビューなども執筆。
