「子どもたちはみんな幸せになる権利を持っている」石川さゆりが新曲に込めたメッセージ/『真夜中のカルチャーBOY』

毎週金曜日の深夜2時からお送りしている『真夜中のカルチャーBOY』。この番組では、ライター・インタビュアーとして活躍する鈴木淳史が音楽・映画・テレビ・演劇など、実に多種多様なカルチャーを独自の目線で毎週解説しています。8月4日の放送では演歌歌手の石川さゆりさんをゲストにお迎えし、番組恒例『真夜中の緊急インタビュー部屋』をお送りしました。

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5月31日に配信リリースされた133枚目のシングル『愛されるために君は生まれた ※with KREVA, SEIJI KAMEDA』。音楽プロデューサーの亀田誠治、ヒップホップ歌手のKREVA、作詞家のいしわたり淳治を交え制作されたこの楽曲は、歌を通じてさまざまな困難に直面する子どもたちへ、歌を通じて愛を届けたいという思いをきっかけに作られたといいます。

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■幸せの種を持つ子どもたちへ。メッセージを込めた歌のために、仲間が集まった

石川:みんなでリハーサルして集まっているときに「私たちってすっごく幸せだけど、ニュースを見てて子供たちの事故とか、なんでこんなことになるんだろうっていう事件があまりにも多くないですか?」って話になって。「本当は子どもたちっていうのは、絶対生まれたときはオギャーっと生まれて、みんな幸せになる権利を持っているのよ。赤ちゃんは手をグーッと握って生まれてくるけれど、あの手の中には絶対に幸せの種を持っているんだよ。だからその子たちが元気に大人になれるように、その子の親だけじゃなくて、大人たちがみんなでサポートしたり見守ったりしていかなきゃいけないんじゃないかな」って話をして。本当に困っている子たち、大変な子たちがたくさんいるんでね。

「君は愛されるために生まれてきたんだよ」っていうメッセージを込めて、大人がその想いをみんなで繋いでいけるような、そんな歌を作って届けられたらいいねって。歌を届けるだけじゃなくて、今回はデジタル配信という形で亀田さんとKREVAさんと、いしわたり淳治さんが曲を書いて。箭内道彦さんが映像のプロデュースをしてくださって。そういう形で私たち仲間が集まって、だから変な話、誰一人としてギャラは発生していないんですね。そういう想いだけで集まって作ったから。

デジタル配信で聴いていただいたら、そこにお金が集まっていくんですって。だから、「そのお金を、今そういうものを必要としている子のところにちゃんとした機関を通じて届けましょう。みなさんには3か月に1回、こういうところに届けましたとちゃんと報告をしていこう」とみんなで決めごとをして、配信がスタートしたんですね。でもなかなかみなさんにそれを伝えていくというのは難しくって……。でも本当にいい歌だしね、みんなで聴いていただけたらな、歌っていただけたらなって思います。

■音楽の力で国民のエネルギーをつなぎたい

自分たちもそれぞれの歌を作りヒット曲にして、それを中心にステージを作っていくのも、私たちがやっていかなきゃいけない大事なことなんですけど、でもそれだけじゃない。心を届ける、つなぐ。それも私たちがこうやって歌っていられる中で、やるべきことなんだろうなって。優等生的なことじゃないですけど本当に思うんですよね。で、みなさんがそうだそうだ、そうだねって繋がっていってくださったら、きっと世の中がもう少し住みやすい形に変わっていくことが(できるんじゃないかと)。

政治とかは、私たちはわかりません。そういうのはそういう方たちがちゃんと議論して、しっかりと正しい日本の道を作っていただきたいと思うんだけれど、でも国民の持つエネルギーで、私たちが変えられることっていっぱいあると思うから。そういうものを、音楽や歌の力でつないでいけたら……って、思うんですけどねえ(笑)

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中学生から芸能界入りし、昨年デビュー50周年を迎えた石川さゆりさん。『天城越え』『津軽海峡・冬景色』をはじめとした名曲だけでなく、演歌を飛び出し様々なアーティストとコラボした楽曲を発表しているのも魅力のひとつです。第一線を走り続ける彼女に、インタビュアー・鈴木淳史が深く深く切り込みます。

放送の様子はradikoタイムフリーで8月11日28:59まで聴くことができます。

番組情報

真夜中のカルチャーBOY
ABCラジオ 毎週(金)深夜2:00~

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