うどん大好き幸せファミリーから、人生のリベンジをかけるタクシードライバーまで!人気うどんチェーン店「資さんうどん」の“夜”に密着!
街で気になるあの場所、この場所にカメラを置き、夜にやって来る人々の人間模様を探るシリーズ『真夜中の定点観測』。今回は、福岡・北九州市で生まれたうどんチェーン店「資(すけ)さんうどん」にやってくる人々に迫りました。

舞台となる大阪市鶴見区にある「資さんうどん 今福鶴見店」は、2023年大阪に初出店。「資さんうどん」自慢のやや濃いめのおだしとなめらかでコシがある自家製麺が人気で、メニューはなんと100種類以上。24時間営業で、おいしいうどんがいつでも食べられます。
午後9時になっても店内は満席という盛況ぶり。そんななか、門真市から来店したのは池田さんファミリーです。生後10か月の愛娘・百杏ちゃんはうどんが大好き。お子さま用のぶっかけうどんを食べて「ばうばうばう」とうれしそうにしゃべり出すなどゴキゲンです。
夫の洋輔さん(38)のお仕事は運送業。11歳年下の妻・果歩さん(27)は、配達先のスーパーの店員さんでした。8か月の交際を経て結婚。百杏ちゃんが生まれてからは娘第一の生活に。何でも口に入れようとする娘から「目が離せない」とこぼしながらも、やさしい笑顔から幸せがあふれ出していました。
午後10時半、ひとりで来店し、野菜たっぷりの“鶏天タルタルうどん”を味わっていたのは杉山恵里子さん(33)。なんと昨日も食べにきたそうで、夜中も開いている24時間営業のお店は、お仕事がら重宝しているといいます。
杉山さんは介護福祉士。福祉施設で40人ほどの高齢者のお世話をしているそう。この日は夜勤明けで2〜3時間前に目を覚まし、お腹を空かせてやってきました。施設では“人生の先輩”である高齢者に恋人への不満を相談することも。「まぁ、妥協もいるで」など人生経験の豊かさを感じさせる深〜い助言をしばしばいただいているそうです。
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さらに夜は更け、日付も変わって深夜2時半、ひとりの男性がやってきました。酒井優希さん(41)はタクシー乗務員。夜間専門でタクシーを流している酒井さんにとって、「資さんうどん」は仕事中にサッと立ち寄れる「オアシス」だそうです。
タクシーに乗って5年になる酒井さん。その前は飲食店を経営していました。20代で勤めていたラーメン店の店長になったことから“ラーメン愛”に火がつき、34歳で独立。大阪・大国町にラーメン店「一番星」を開業し、豚骨魚介スープのラーメンをメインにがんばっていましたが、わずか1年半で閉店に。
そのときに感じた「敗北感」を今も拭えずにいる酒井さんは「いずれもう一回“挑戦”したい」とタクシーに乗りながら開店への“軍資金”を貯めています。次は個人タクシーの資格もしっかりと取り、そのうえで店を開きたいと話す酒井さん。「二刀流というか、保険」「追い詰められても、ええもん作られへんから…」と実感のこもった教訓を明かしてくれました。
夜の人気うどん店に密着した『真夜中の定点観測』は、4月4日(金)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。
