吉田美和と中村正人の出会い 最初はナンパ心!? 出会った日に「うれしはずかし朝帰り」を地下鉄内で熱唱

実業団と大学生が日本一の座をかけて大阪・御堂筋や道頓堀などを走る「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」の開催を控え、大会テーマソングを歌うDREAMS COME TRUEの中村正人さんに岩本計介と鷲尾千尋(いずれもABCテレビアナウンサー)が、インタビュー。今回は第2弾をお届け。中村さんが吉田美和さんと出会った時の話を伺いました。

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岩本(以下、岩):吉田美和さんとの出会いについて教えてください

中村(以下、中):僕は吉田と出会う前は、とんねるずとか中山美穂ちゃんのサポートメンバー(サポメン)だったんです。吉田は僕より7歳下なんですけど、当時僕自身も自分のバンドを作りたかったし、吉田もデビューしたかった。そこでたまたま、とんねるずや中山美穂ちゃんのツアーの合間で演奏していたクラブみたいなところで吉田と出会った。吉田もシンガーをしていて、僕はちょっとナンパする気持ちもありまして(笑)。当時、マッチングアプリも無くてね。クラブに行くとナンパするのは当たり前だった。僕みたいに腹黒いタイプは(笑)。ミュージシャン全員がそうではないですよ。それで、ちょっとナンパがてら声をかけて。「歌うまいね」なんて言ったら当時彼女は二十歳ぐらいでしたけど、既に中学、高校のときから曲を作ってきているというんです。びっくりしました。しばらく後に、たまたま、仕事帰りが同じ地下鉄になることがあって「デモテープとかあるの?」と聞いたら「無いです。ここで歌います」って言うんですよ。それで一緒にいた地下鉄の中で“週に1度の恋人”と“うれしはずかし朝帰り”という曲をアカペラで歌ってくれました。

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鷲尾(以下、鷲):地下鉄の車内で?

岩:お客さんはいたんですか?どれぐらいの声量でした?

中:地下鉄の車内で歌ってくれました。お客さんはチラホラでしたが、普通に歌ってましたね。みんな「なんやこの娘は?」ってなっていたと思いますよ。で、僕はナンパ心も吹っ飛びまして。その代わりに商売心がむくむくと出てきちゃった(笑)。「これはいける!!」「きた、いい娘を見つけた!」って思いましたよ。ホントに。

僕もちょうど30歳に近づいていて、色々考えるところもありましたし、そこから吉田のマネジメントを始めました。

鷲:吉田さんの歌声を聞いてピンときたのですか?

中:売れると思いました。ただ、その後、デモテープを作ったり、プレゼンのライヴなどをやったんですけど、なかなか引っかからなくて。日本ではダメだと思ってロンドンへ行こうと思ったんです。それで西川を誘ってロンドンへ行こうとしたときにデモテープが引っかかってデビューとなった。

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岩:シンガーはたくさんいますが、吉田さんにしかないキラリと光るものって何ですか?

中:まずは「詩」ですね。その「詩」の優れた芸術性はもちろん、聴いている人みんなの「心に響く」詩が作れる。

岩:共感が広がるような?

中:そうですね。僕はユーミンさんの大ファンで「詩」が持つ意味の大切さをすごく理解していたし、さらにその詩の「エバーグリーン」さにも惹かれました。なにより、当時から吉田は歌のスタイルが確立されていたんです。「吉田美和節」があった。吉田美和は決して歌が上手いタイプではないんですが、吉田にしか歌えない歌をもっていて、そこに強烈にショックを受けたんです。出会ったころから完成されていましたね。

岩:吉田さんほどの歌い手が歌が上手いタイプではない、と?

中:はい。歌が上手い人はもっとたくさんいる。どちらかというと吉田の歌は暴れている歌。タイプはどちらかと言えば、ロッドスチュアートとかです。今の時代、たとえとして分かってもらえるかどうか心配ですけど(笑)。個性的な歌ですが、決して歌が上手いタイプではないと思うんです。

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岩:男女二人で活動していて普段はどんなことを話しているんですか?

中:最初のナンパ心が吹っ飛んでからは、男女という感じではなくて、今もそうですけど「うちのアーティスト」という感じです。普段は他愛もないことから音楽のことまで幅広く話しますが、同士というか戦友というか。娘のようでもあり、母親のようでもあり、何というか不思議な関係です。

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「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(3月16日(日)朝8時30分~ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)は、1970年大阪万博の開催地である万博記念公園をスタートし、2025年大阪・関西万博の会場となる夢洲をフィニッシュ地点とする駅伝。大会では、普段人が走ることのできない新御堂筋や、国指定重要文化財の中央公会堂・大阪城を眺めながら、観光名所の道頓堀を折り返し、合計約55キロになるコースをランナーたちが駆け抜けます。

出場チームは、「ニューイヤー駅伝」で上位の実業団と「全日本大学駅伝」で上位だった大学生による日本の駅伝トップチーム。実業団と大学生が駅伝で直接雌雄を決する史上初の大会で、大阪・関西の人々の「夢」と「未来への想い」をランナーたちがタスキにのせてつないでいきます。

次回は、最も気になるDREAMS COME TRUEがどうやって曲を作っているのか伺います。

番組情報

ACN EXPO EKIDEN 2025
2025 年 3 月 16 日(日)開催

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