気温は3℃!極寒の暗い森の中で人は何を思うのか?“冬キャンプ”にハマる人々の人間ドラマ

街で気になるあの場所、この場所にカメラを置き、夜にやって来る人々の人間模様を探るシリーズ『真夜中の定点観測』。今回は、真冬のキャンプ場にやってくる人々に迫ります。

©ABCテレビ
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滋賀県高島市の森の中にある「マキノ高原 キャンプ場」。関西のキャンプ場の中では、特に雪が降りやすい場所にあることから、雪中キャンプを楽しみたい人など“冬キャンパー”が多く訪れます。

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そんな人気のキャンプ場で出会ったのは、整形外科のドクター・佐藤旬起さん(36)。キャンプ歴は5年。マキノ高原には昨日から来ていて、今日が2泊目だそうです。テントの中を見せてもらうと、こたつにバイオエタノール暖炉、さらにホットカーペットまで完備!まるで自宅にいるかのような快適さになるこのキャンプグッズ、総額で「30〜40万くらい」したそうです。

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午後6時半、森のキャンプ場が闇に包まれるころに訪ねると、佐藤さんはちょうど夕食どき。2泊目のキャンプ飯をひとりで堪能していましたが、自宅では妻で医師の彩乃さん(35)が1歳2か月の長男と留守番をしているそう。

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「(妻に)『また行くんか』って怒られながら来てます」と佐藤さん。そこで、子育てに奮闘する彩乃さんとビデオ通話をつないで話を聞くと、「もう慣れてます」とやさしい笑顔。反省しきりの佐藤さんは、春になったら家族3人で日帰りキャンプに出かける予定だそうです。

【動画】そのほか、野球にがんばる子どもを持つお父さんや、たき火の魅力にハマった同僚4人組、最低限の荷物を背負って徒歩で移動する“徒歩キャンプ”を楽しむ男性などが登場!

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午後8時、こちらもソロキャンプを楽しむ早川雅弘さん(49)に出会いました。石川県で福祉施設の料理人をしながら、週末は全国のキャンプ場を旅しているそうで、友人から「お前のキャンプ動画が観たい」と言われたのをきっかけに、YouTubeチャンネルも開設。登録者数はまだ3000人ほどですが“ユーチューバー”としてもがんばっています。

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日本にたくさんある美しい場所を「自分なりに撮影して、みんなと共有できたら」といいますが、キャンプではいつもひとり。「寂しくないですか?」とたずねると、「全然寂しくないです」「だって空見上げれば満天の星空で…」と早川さん。この夜も澄んだ冬の夜空に光るオリオン座を眺め、「(手が)届きそう。キレイやな」と目を輝かせていました。

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さらに夜も更け、時刻は午後10時。気温はすでに3度まで下がり、静まり返るキャンプ場で、まだ灯りがともるテントを発見。中では、結婚10年目の仲よし夫婦、内田秀利さん(59)と妻の雅美さん(51)がくつろいでいました。

マキノ高原のキャンプ場には10回以上も来ているという“上級者”ですが、雅美さんは読書や映画鑑賞が趣味の「インドア派」だったとか。しかし、結婚してから秀利さんの趣味の登山に同行するうち、すっかりアウトドアにハマってしまったそう。

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ご主人との出会いでキャンプの楽しさを知り、「なんか楽しく過ごせてます」とほほ笑む雅美さんに、「いろいろとついてきてくれるので、とても幸せ」とうれしそうな秀利さん。テントの中はほっこりと温かな空気で満たされていました。

真冬の夜のキャンプ場に密着した『真夜中の定点観測』は、1月31日(金)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

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