“納豆嫌い”の関西人もおいしく食べられる納豆の秘密とは?“日本一”を目指す大阪の納豆メーカーの挑戦!

ABCテレビの夕方のニュース『newsおかえり』で過去に放送された特集企画と、YouTube公式チャンネル『ABCテレビニュース』の特集動画から選りすぐりの作品をお届けする番組『newsおかえり&YouTube傑作選』。2月3日(月)は「日本一を目指す“大阪の納豆”」と「夫婦で切り盛りする“なにわの人情パン屋さん”」の2本を放送した。

「日本一を目指す“大阪の納豆”」(『newsおかえり』2024年11月28日放送)では、日本各地の納豆がしのぎを削る年に一度のコンクール「全国納豆鑑評会」にチャレンジした大阪の納豆メーカーを取材した。

大阪・門真市にある食品会社「エイコー食品」の主力商品は“納豆”。納豆が苦手な人が多いといわれる関西だからこそ、その原因とされる独特のにおいやネバネバを「おいしく感じさせる」作り方を追及しているという。

そうして出来上がったのが、今回の鑑評会に出品する自慢のブランド納豆「極光(きわひかり)納豆」。製造現場をのぞいてみると、食感をアップさせるために一度に蒸す大豆の量をあえて少なくしたり、発酵の温度や時間を細かく設定するなどこだわりがいっぱい!

その品質の高さが認められ、過去に特別賞を2回受賞している「極光」。だがこの年、鑑評会が28回目の開催にして初めて大阪で行われることもあり、「エイコー食品」代表の佐藤光晴さんは、狙うは「やっぱり一番」と。日本一への意気込みは例年にも増して強い。

そしてついに鑑評会の当日、「ドキドキします」と緊張の面持ちで審査結果を待つさん佐藤さん。しかし、頂点の最優秀賞・農林水産大臣賞に選ばれたのは福島県のメーカー。「極光」は惜しくも日本一は逃したが、3度目の特別賞に輝いた。

地元で入賞できたことに「ホッとしてます」と安堵の表情を見せながらも、次の年の鑑評会にもさっそくエントリーを決める佐藤さん。まだまだ上を目指す“大阪の納豆メーカー”の日本一への挑戦はこれからも続きそうだ。

「夫婦で切り盛りする“なにわの人情パン屋さん”」(『newsおかえり』2023年6月12日放送)では、大阪市西区で地元の人々に愛される“町のパン屋さん”の1日に密着した。

1日に180個も売れる、手のひらより大きなクロワッサンは1個83円。メロンパンは88円、115円から買えるフランスパンなどなど、安くておいしいパンが人気の「ピン・ポン・パン」は、店主の皆川裕さん(60)と妻・こすみさん(69)が二人三脚で営むお店だ。

【動画】パンの値段は「子どもでも買いに来られる」価格にこだわっているとか。

オープンは午前5時半。お客さんに「焼きたて」を食べてほしいと朝からひっきりなしに50種類のパンを作り続ける皆川さん夫妻。近所のうどん店でサッと済ませる昼食の時間と、午後に1時間程度とる仮眠を除けば、ほとんど休憩なしで店に立っている。

そしてなんと、閉店時間は深夜0時。「いつ寝てるの?」と馴染みの客も思わず心配するほど早朝から深夜まで働く夫婦の睡眠時間は、1日3時間ほどだという。決して若いとはいえない皆川さんが、どうしてこんなにがんばれるのか?

新潟県で旅館を営む家に生まれた皆川さん。5歳のころから家業を手伝い、働く親の背中を見て育ったという。親や祖母から「死に物狂いで働きなさい」と言われて仕事に励むうち、「懸命に働くこと」こそが皆川さんの人生になったという。

そんなルーツがあるからこそ、どんなに忙しくても「それを楽しんで働く方がたぶんラクちゃうかな」と毎日楽しげにパンを焼き、店を愛してくれる多くのお客さんを喜ばせている皆川さん。パン屋さんは仕事であり、生きがいでもあるのだ。

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