大阪港で命をかけた人々に捧ぐ…音楽×石碑ミステリーで専門家ブチギレ!?「私の優しさ返して!」「恥ずかしがって!」

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大阪港の近くには、落語、講談と並ぶ日本三大話芸の1つ・浪曲(別名・浪花節)にまつわる石碑がある。実はこの石碑には、かつて大阪港で命がけの仕事をしていた人々と関係していた……! A.B.C-Zの塚田僚一と、ABCテレビの古川昌希アナウンサーが謎解きに挑んだところ、大阪の歴史に詳しい専門家が衝撃コメント⁉

【動画】A.B.C-Z塚田僚一「なんでこうなっちゃったんだ! どこでくるったんだ!」 大騒ぎする彼に、歴史探訪プランナーが衝撃コメント

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浪曲にまつわる石碑こと浪曲塔があるのは、大阪メトロ中央線大阪港駅(大阪府大阪市港区築港)から徒歩すぐの築港高野山釈迦院。釈迦院の近くには、築港赤レンガ倉庫がある。赤レンガ倉庫は、もともと船の積み荷を保管する港湾倉庫として建設されたものだが、今では観光地だ。そこで塚田は、「赤レンガ倉庫はかつて浪曲の寄席が開かれた場所。そのため近くにあるお寺に浪曲塔がある」と推測した。

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歴史探訪プランナーの森なおみさんいわく、赤レンガ倉庫と浪曲塔は関係があるとのこと。明治時代に誕生した浪曲は、「大阪港で当時(明治~昭和初期)めちゃくちゃ流行った」そうで、つまり大阪港は浪曲の聖地とも言うべき場所なんだそう。森さんによると、「浪曲が(大阪港の)どんな人に流行ったかがわかれば100点」とのこと。彼女から、謎を解くヒントが「山」だと伝えられると、古川アナはすぐに何かをひらめいた!

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古川アナがピンときたのは、日本一低い山で有名な天保山だ。彼は、「天保山の観光客に向けて浪曲を披露した」と自信満々に予想したが、そうなると赤レンガ倉庫との関係性が宙に浮く。そこで、「港湾労働者のみなさん、港で働く方々向けに披露し始めて、倉庫の中でもやったのかもしれない」という一説も考えた。

その後も古川アナと塚田は調査を続け、かつてこの築港の地に温泉と海水プールを中心とした総合娯楽センターがあったことを知った。そのため2人は最終予想で、浪曲のターゲットを港湾労働者ではなく、観光客とすることに。赤レンガ倉庫は、浪曲を披露していた会場と考えて、辻褄を合わせることにした。

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塚田と古川アナとの推理の結果は、100点満点中……まさかの0点! 森さん的には、かなり難易度が低い問題だったらしい。それにもかかわらず、塚田と古川アナが0点を取ったため、森さんは「私の優しさ返して!」とピシャリ。さらには、彼らがヒントの「山」も間違えたため、「安直ですよ!」「2人とも意気揚々とさっきから天保山だけのことを何か言っていたの?」「恥ずかしがって!」鋭く指摘した。

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ヒントの「山」とは、浪曲塔がある築港高野山 釈迦院の「高野山」のことだった。つまり森さんは、塚田と古川アナにスタート地点へ戻ってきてほしかったのだ。ここには、「大阪港湾労働 殉職者の碑」という石碑があり、つまり浪曲のターゲットは港湾労働者だった。森さんいわく大阪港の港湾労働者の多くは、「はしけ」という小型船から大型船に荷物を積み替える作業にかかわっていたという。この作業は重労働で、足を滑らせたり、船が転覆したりし、命を落とす労働者が少なくなかった。そんな労働者たちにとって、浪曲は仕事後の楽しみの1つだったのだ。

なお、浪曲にまつわる石碑の謎は、情報番組『newsおかえり』(ABCテレビ)の人気コーナー「古川×塚田のなんでやねん!?」1月28日放送回で紹介された。『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×古川アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

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