「なんだか怪しい」街に乱立する「金賞カレーパン」の真相を解明!

2025年1月13日(月)の『なるみ・岡村の過ぎるTV』(ABCテレビ)は、関西に乱立し過ぎる“金賞カレーパン”の裏側に迫る調査企画を放送。全国で約500個も存在する金賞カレーパン。なぜそんなに多いのか? なんだか怪しい……というなるみ・岡村の疑問を追求することに。

近年では「NEOカレーパン」として、ゴロゴロ具材系やヘルシー系など新たなジャンルが登場してカレーパンの新時代が到来し人気を博している。そんな中、「金賞」を謳うカレーパンが続出。街の人に聞いてみると、「金賞という言葉だけでおいしそう。ちょっと踊らされているような気がする」といった声や、「金賞の看板があまりに多すぎるのでお金を払えば受賞できるのでは?」と疑問を抱いている声も多数あった。

【動画】「金賞カレーパン」って本当においしいの?

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大阪府内に5店舗展開する「BAKERY&CAFE GAUDI 松原店」では、「絶品!牛肉ゴロゴロカレーパン」(302円)と「トロ玉キーマカレーパン」(302円)で金賞を受賞していた。どのようにして受賞したのか聞いてみると、「カレーパングランプリ」にエントリーして受賞したという。調べると、主催は「日本カレーパン協会」という謎の協会。ネットで検索してみると2016年から行われている大会で、昨年は125種類のエントリーから51種類の金賞カレーパンが誕生。これまでに479個もの金賞カレーパンを輩出していた。

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大阪の道の駅ランキングで1位に輝いた、河内長野市にある「道の駅 奥河内くろまろの郷」にあるベーカリー「むささびパン工房+cafe」は、油で揚げない「ゴロっとタンドリーチキンの本格自家製スパイスカレーフランス」(380円)で金賞を受賞。フランスパン生地に地元でとれた野菜とタンドリーチキンを豪快に挟んで、30種類のスパイスとトマトとカレーを煮込んだカレーをのせた焼きカレーパンだ。金賞を狙うために考案した商品だそうで、金賞獲得後は売上が2倍になったという。

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「金賞、最高ですね!」と笑顔で語る店員さん曰く、カレーパン協会の一般会員「カレーパンタジスタ」という人たちが全国に5万人以上いるらしい。協会に申請すると有料で名刺や免許を発行することができるという。仮に名刺の発行費5500円(100枚)と免許1980円を5万人の会員が発行すると3億円以上の売上に! さらに調査を進めるとバターや油など大企業のスポンサーの商品を使ったカレーパンで、金賞がもらえるスポンサー賞もあるという。

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あまりにお金のにおいがし過ぎて「こんなん言うていいの?」と焦る岡村。真実を解明すべく、東京にある日本カレーパン協会に突撃! 出迎えてくれたのは、マサラ系イケメンの会長・日向崇文さん。年間で400個のカレーパンを食べているそうで、もともとは一般会員だったがそのカレーパン愛が認められ、昨年11月に会長に就任した。

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なんだか怪しいお金の疑惑について聞いてみると、会費のほとんどは金賞カレーパンをまとめた冊子の作成や、お店に贈呈する賞状とトロフィーの制作費のほか、大規模なグランプリの審査会や表彰式の運営費につかっているため、ほどんど残らないそう。スポンサー賞も、メーカーの商品を使えば必ず金賞が獲れるというわけではないという。カレーパン協会はスポンサーに応援してもらい、企業はグランプリを通して自社商品をPRすることができるためウィンウィンの関係だという。

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「カレーパンを通じて、世界平和を、人々の笑顔を広めたい」という日向会長。調査の結果、金賞カレーパンはカレーパンを愛し過ぎる人たちによるクリーンな賞だった。

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スタジオでは、なるみ・岡村に食べて欲し過ぎる金賞カレーパンとして、大丸心斎橋店に出店している「天然酵母造りのパンの店 聖庵」の 「豚の角煮カレーパン」(291円)を紹介。天然酵母を使っていることにより香りがよくて、口の中でほぐれる角煮と生地の甘味がスパイスと絡みあう絶妙なバランスのカレーパンだ。

なるみも「すごい満足感がある!手軽に食べられるのにめちゃくちゃ手間かかってる!」と大絶賛していた。

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