関西人の常識(?)京都の“約1時間待ち人気和菓子店” 出町柳で有名になった理由は…
関西人なら、豆餅が絶品な京都・出町柳の人気和菓子店を知っていて当然!? 明治時代からあるその店には、毎日のように長い行列ができ、豆餅を購入するのに1時間ほどかかることもある。 その店は、なぜ出町柳で有名になったのか? タレントの河合郁人と、ABCテレビの古川昌希アナウンサーが調査すると、この土地ならではの歴史的な理由があることがわかった。
【動画】未公開映像はもはや別番組!? 河合郁人&古川昌希アナが出町桝形商店街で街ブラロケ……って、なんでやねん!?
出町柳の人気和菓子店とは、明治32年に創業された「出町ふたば」のこと。午前8時半にオープンすると、名物「豆餅」を求める人々がすぐに長蛇の列をつくる。河合と古川アナが並んだ際は、なんと購入に50分もかかった。河合は初めて食べる豆餅に、「ヤバッ、めっちゃおいしい!」「塩味と甘味のバランスが最高!」と感激! 豆餅をよく知る古川アナも、「お豆をこんなに感じる豆大福って珍しくないですか?」「後味があんまりしつこくなりすぎない。大福1個食べたのにさっぱり」と、改めてその味にうなった。
行列が絶えない出町ふたばは、なぜ河原町や祇園といった繁華街ではなく、出町柳に店を構えたのか? 同店の店長いわく、この地でないとダメな理由があるという。その理由を探ろうと、河合と古川アナが周辺店舗に聞いてみると、出町ふたばの前の広い道路がかつて広場だったことがわかった。広場は、上空から見ると桝の形をしていたらしい。
京都のミニツアー「まいまい京都」の代表・以倉敬之さんいわく、出町ふたばと広場の関係に注目すること自体は良いという。彼の情報によると、出町ふたばは「ある人たち」に向けて豆餅を販売したことで有名になったのだとか。以倉さんは、近くの今出川通にヒントがあることを河合と古川アナに教えるとともに、「タクシーとかバスが多いので、車にも気をつけてよーく調査するとわかります」とアドバイスした。
さっそく今出川通を訪れた河合と古川アナは、広い交差点に注目し、かつてここは路面電車が通っており、桝形の広場はターミナルだったと推測。「そこで乗り降りするお客さん方に愛してもらったから、出町ふたばはあの場所でずっと愛されるお店になった」と結論付けた。
河合と古川アナの推理の結果は、100点満点中……まさかの0点! 以倉さんが言うある人たちとは、路面電車の乗客ではなく、薪や柴を京都市内に売りに来る行商「大原女」のことだった。今出川通のあたりは、かつては「大原口」という京都から北陸に繋がる街道の出発点。交通の要衝で、桝形の広場はその出入口だった。この通りを移動する大原女たちは、お客さんへの土産や自分たちの小腹を満たす用に、出町ふたばの豆餅を購入したという。これがきっかけで、出町ふたばの豆餅は京都市内をはじめとする多くの人々に広まっていったのだった。
実は河合と古川アナは、大原女がラッピングされたバスを今出川通の交差点で目にしていたが、スルーしていた! スルーしていなければ100点だったかはさておき、2人は以倉さんの解説を聞いて非常に悔しそうだった。なお、出町ふたばの謎は、情報番組『news おかえり』(ABCテレビ)の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」1月7日放送回で紹介された。『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。