中尾明慶が最も信じる男が選んだ道とは
島耕作(中尾明慶)の上司である中沢(渡辺いっけい)は、常務の福田(山西惇)との熾烈な出世争いに巻き込まれていた。
重役会では、福田が自分の立場が中沢より上であることをアピールしようと躍起になるが、中沢には全く落ち度がないため、その攻撃を軽々とかわしてしまう。それどころか、中沢の仕事ぶりが改めて注目される結果となり、木野会長からは「相変わらず面白い男だな」と評価される。
後日、行きつけのバーに集まった島と中沢。その場で、中沢は島のいつもより硬い表情に気付き、全てを察して「隠さなくても良いさ。木野会長に説得するように言われたんだろう?」と切り出す。
実は、中沢は木野会長から「社長にならないか」とオファーを受けていた。しかし、その話を渋っていたのだ。中沢の迷いの理由は、これまで築いてきた”ひとり気ままに居やすい場所で働く”という信念を捨てることへの躊躇だった。
そんな中沢に対し、島は真剣な眼差しで「居心地の良い場所というのは変わります。中沢部長はもっと上に行ける人です。この場所に止まっていてはいけない人だと思います」と語りかける。
島の力強い説得に心を動かされ、中沢はついに決断を下す。
「島君、私は社長になる」そう言いながら、手に持っていたタバコを消した。
その瞬間、島は思わず男泣きしてしまう。感極まった彼の胸中には、ただ一つの思いがあった。
「この人についてきて本当によかった」
何度目かわからないその感謝の念を抱きながら、島耕作は中沢の新たな一歩を見守るのであった。
【出演】
中尾明慶
仁科貴
浜田晃
山田明郷
山西惇
渡辺いっけい
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