「苦しかった」令和ロマンら先輩に劣等感…『M-1』準決勝進出のNSC東京2019首席コンビに密着
吉本興業の養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」の東京校を2019年に首席で卒業したエリートコンビは、順風満帆な芸人生活を歩んでいるのか? 多くの人達に才能を認められた「首席コンビ」は、「M-1グランプリ」王者という偉大な首席先輩コンビとの実力差に、実は苦しんでいた。
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2019年にNSC東京を首席で卒業したコンビとは、金魚番長のこと。ツッコミ担当の古市勇介は、小学生時代から「お笑い芸人か医者になる」という夢を持ち、上智大学に進学。本人いわく「ウェイ大学生」で、5年留年した末に同大学を中退したという。対するボケ担当の箕輪智征は、都内の国立大学に進学。研究者の道を歩もうとするも挫折し、元々好きだったお笑いの道を目指すことに。こうして同い年の2人は、NSC東京で運命的に出会ってコンビを組んだ。
金魚番長は、養成所在学中に作家の選抜クラスに入り、成績は常に上位。卒業ライブでも他を寄せ付けず、同期118組の頂点に立った。卒業後は、若手芸人の賞レース「UNDER5 AWARD 2023」で優勝し、お笑いコンクール「第45回ABCお笑いグランプリ2024」で決勝進出を果たした。
漫才のエリートとして順風満帆そうな金魚番長だが、実はデビュー時から大きな壁にぶつかっていた。その壁とは、同じくNSC東京を首席で卒業した、令和ロマンやナイチンゲールダンスら先輩たちの存在だ。この2組は金魚番長と違って、大学のお笑いサークルで腕を磨いてきた猛者たちである。
特に、漫才頂上決戦「M-1グランプリ2023」で優勝した1期先輩の令和ロマンに、金魚番長は力の差を痛感したという。「令和さんがすごすぎたんで。1年目で『M-1』の準決勝とか。その次の首席ってなったら、やっぱ(自分たちは)注目されるじゃないですか」「どうやったら追いつけるのか、わからなすぎて苦しかった」と、金魚番長は本音を明かした。
偉大な先輩に追いつくため、金魚番長は毎月新ネタを5本考えてライブを開催し続けている。この地道な努力によって2人は、「天性の愛されキャラ・古市を全面に押し出す」という、自分たちの笑いのスタイルを確立させた。彼らのことをナイチンゲールダンスは、「いい意味で全員に舐められている」「いい意味でザコい」と称賛。令和ロマンも、「去年準決勝いけたはずなのに…、ネタ選びが絶望的にヘタ」「大事なネタをラジオの賞レースとかでやっちゃう」と笑いつつ、「才能だけはあるやつら」と褒めた。
そんな金魚番長が目指す次のステージは『M-1』だ。彼らは、デビューから毎年挑戦しつつも準々決勝の壁を破れないでいたが、2024年大会でついに準決勝進出を果たした! 「決勝行きたいっすね」「優勝したいっすね」と燃えている彼らが、大舞台でどんな爆笑を巻き起こすか見ものだ。
なお、金魚番長の密着映像は、11月29日深夜に放送された密着ドキュメント番組「ちょいバラトーナメント」『吾輩は芸人である。』(ABCテレビ)で紹介された。