大河ドラマで脚光！見上愛　昨年卒業！大学では演出家を目指していた！？

2024.11.16

社会人1年目のヒロインが、日常のささいな出来事をきっかけに、 “かけがえのない居場所”や“何気ない幸せな日々”を振り返る『マイダイアリー』（毎週日曜夜10時15分〜／ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット）。

清原果耶演じる主人公・恩村優希（おのむら・ゆき）が大学時代をともに過ごした仲間の1人・長谷川愛莉（はせがわ・あいり）を演じるのが見上愛。2019年、大学生のときに女優デビューし、『liar』（22年／MBS・TBS）、『往生際の意味を知れ！』（23年／MBS・TBS）などに主演。今年は大河ドラマ『光る君へ』（NHK）で藤原道長の長女・彰子役に抜てきされて脚光を浴びる24歳です。

——『マイダイアリー』の出演オファーを受けたときは、どのように思われましたか？

大学生の群像劇は初めてで、シンプルに楽しみでした。5人のあいだに流れる「空気感」が大事になる作品だと思ったので、みんなの空気の流れを感じながら演じようと意識しています。

——清原果耶さん、佐野勇斗さん、吉川愛さん、望月歩さんと同級生役で共演。同世代だからこそやりやすいところはありますか。

同世代だからということではなくて、この5人のバランスが良いので現場が楽しいです。

——『マイダイアリー』は、優希が大学時代の思い出を振り返ることで物語が展開していきます。見上さんは、どんな大学生活を過ごされましたか？

演劇の演出を学んで去年卒業しましたが、すごく充実した大学生活でした。特に大きかったのは、友人との出会い。無駄な会話をしてもいい人って、大人になるにつれ、どんどんいなくなると思うんです。いつでも気兼ねなく話せて、頼り合える友人たちと出会えたことは、今後生きていくなかでも大きなものになっていくんだろうなと思います。

——『不適切にもほどがある！』（TBS系）でブレークした河合優実さんと大学では同級生だったそうですね。

はい。

——キャンパスで突然声を掛けたそうですが、何と話し掛けたんですか。

「友達になりませんか？」と。

——それに対して河合さんは？

「（少し戸惑って）あ、ああ…」みたいな感じです（笑）。

——河合さんから刺激を受けた部分はありますか？

受けてはいるんですけど、それは同じ職業の人というより、大学で出会った友人という意識のほうが強くて、それこそ無駄な会話をできる友人です。

——大学で演出を学んだことで、女優業に生きていることは？

脚本の読み方ですね。自分の役だけではなく、作品全体を見て、「このシーンでは、自分の役がどう作用しなきゃいけないのか」というように読み込んでいく。それは大学で演出家を目指しているなかで身に付いたことです。

——愛莉はライオンの着ぐるみを着て、テーマパークでアルバイトをしています。見上さんがこれまでに経験したアルバイトは？

全然、ないんです。ただ、この仕事を始める前に、劇場でチケットのもぎりをやったことはあります。人手が足りなくて大変そうだったのでお手伝いをしたという感じです。

——やってみていかがでしたか。

（半券を切りやすいように）点線の部分で折っておいてくれるお客さまに「ありがとう」と思いました（笑）。それからは、劇場に行くときに必ずチケットの切取り部分を折ってもぎりやすくしています。

——優希には、とんかつにポン酢をかけるという食のこだわりがあります。見上さんは食に対するこだわりはありますか。

ステーキや焼肉を、タレよりもポン酢とわさびで食べるのが好きです。わさびは、なるべくなら茎わさび。茎が入っているので、食感があって美味しいんですよ。

——美容や健康を意識して食べたり飲んだりしているものは？

私はいろんなことを長続きさせるのが不得意なので、何でも「思い立ったときにやってみる」というふうにしていて。例えば、エナジーボールという食べ物を自分で作れると聞いたら、試しに作って、食べたり、自家製の味噌をもらって美味しかったから、自分でも作ってみようと思ったり。「頑張る」というベクトルではなく、楽しめるラインで健康を意識しようという気持ちですね。1週間くらい前に、1年半前から発酵させていた味噌を開封したんです。長いあいだ家で熟成させていたので、愛着がすごくて。きゅうりに付けて食べたら、めっちゃ美味しかったです（笑）。

（後編へ続く）

（取材・文／泊貴洋）

ヘアメイク：豊田健治　

スタイリスト：下山さつき

【第４話あらすじ】

恩村優希（清原果耶）の元に長谷川愛莉（見上愛）から郵便物が届く。中身は、「そろそろ保証が切れる頃かなと思って…」という意味深なメモと、優希を描いた一枚の絵。予想もしなかった愛莉からの贈り物に、優希は動揺を覚えつつ、人生の日記を読み返す…。

――２年前の１０月。優希は家庭教師のバイト中、教え子の田中遥斗（相澤壮太）が、同年代の女の子と友達になりたがっていることを知る。小学校に通えていない遥斗が、窓から眺めるだけのその子に興味を抱いた理由は、自分も好きなキャラクターをランドセルにつけていたから。そんな遥斗から優希は、かぼちゃの帽子を作ってほしいと頼まれる。ハロウィン期間にそれを被って遊園地に行くと、好きなキャラクターの缶バッチがもらえるのだという。外の世界に踏み出そうという遥斗の背中を押してあげたい優希は、依頼を快諾。ミッション遂行のため愛莉たちに緊急招集をかける。