朝ドラ出演俳優・望月歩 「菅田将暉さんと同じ」と語る、ご飯のときに飲む意外な飲み物!?
社会人1年目の主人公が、ささいな出来事をきっかけにかけがえのない思い出を振り返るヒーリングドラマ『マイダイアリー』(毎週日曜夜10時15分〜/全国ネット)。清原果耶が主演、佐野勇斗、吉川愛、見上愛、望月歩ら旬の若手俳優が共演する本作は、「不思議な空気感のドラマ!」「映画みたいな映像もおしゃれ」「優しく寄り添ってくれる感じがじんわりくる」といった反響でSNSが賑わっています。
清原演じる主人公・恩村優希が大学時代をともに過ごした5人組の1人・和田虎之介を演じるのが、24歳の個性派・望月歩。2014年にデビューし、『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(19年/日本テレビ)、『ホリデイ〜江戸の休日〜』(23年/テレビ東京)などで活躍。今年は連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)で新潟地家裁の書記官・高瀬雄三郎を演じ注目を集めました。虎之介と自身の共通点や学生時代の思い出、「社会人になったと思う瞬間」とは?
——『マイダイアリー』の出演オファーを受けたときのお気持ちは?
「うれしい!」が一番でした。夜10時台のドラマで、5番手としてやらせていただくのは初めてなので、めちゃめちゃうれしくて。「どういう役なんだろう?」「どう演じようかな」と、作品への興味がワーッと湧いてきた感じでした。
——脚本を読まれて、虎之介という役についてはどう思われましたか。
とても優しいですよね。自分が多少犠牲になっても、相手が良く思ってくれてるなら、それでいいやって思う人。そういうお人好しな部分は、良くも悪くも、自分にもあって。共感できる部分が多かったですし、傷つきかたが自分と似てるかなとも思いました。
——傷つきかた?
傷ついたことを相手に言わず、ほかの人にも言えずに、1人で「どうしよう……」となることが多いんですよ。
——虎之介は心配性で、常に絆創膏を持っているタイプです。望月さんは?
持ち歩かないですね、絆創膏は(笑)。
——心配性ではありますか?
お母さんが心配性で、家にはティッシュやトイレットペーパー、シャンプーなんかの予備がたくさんあるんですよ。それは真似したくないなと思いながら育ったので、心配性ではありますけど、大人になってだいぶマシになりました(笑)。
——やはり役と近い部分があると、演じやすいものですか。
そうなんですが、近いからこそ、「これは自分なのか、役なのか?」と不安になる部分はあるかもですね。「今の反応は、僕自身でしている気がする」みたいに思うことが多いです。
——共演者には同世代の俳優さんが多いです。現場で意識していることは?
ちゃんと、素でいようと思っています。斜に構えていたわけじゃないんですけど、少し前までは自分から人に話し掛けもしないし、話し掛けられても会話を掘らなかったんです。だから現場で、全然友達ができなかった(笑)。でも去年、初めてこっちから誘うくらい、仲のいい友達ができて。そのとき作品もいい感じにできたので、今回もみんなと素の自分で接することができたらいいなと思ってます。
——望月さんは、どんな学生時代を過ごしましたか?
小学6年生まで長崎県の佐世保で育ちました。田舎はだいたいそうだと思うんですけど、男女関係なく「みんな友達」という感じで、いじめとか全然なかったんですよ。でも上京したら、いじめを止めに入っていじめられたり、芸能活動をしていると知ったら手のひらを返すように態度が変わる子がいたり「おお!マジか(笑)」と思いましたね。だから、信用しきれてないけど仲がいい、みたいな学校生活だった気がします。あと、授業中は寝てるような生徒でした(笑)。
——虎之介は、ファミレスでアルバイトをしています。望月さんが興味を持ったアルバイトは?
僕は、一人で座ったまま作業するような仕事はできないんですよ、性格的に。だから飲食系が楽しそうだなって思います。あと、店員さんとお客さんくらいの関係が、自分が一番楽に話せる気がする。そのコミュニケーションは、たぶんすごくうまいと思います(笑)。
——望月さんが「社会人になったな」と思う瞬間はありますか?
さっきお話した「現場のみんなと仲良くしよう」「みんな意外と味方だよ」って思えるようになったのは、最近大人になったと感じる部分です。あとは、交通系ICカードを使うとき。僕はまだ駅でお金をチャージする方式で、少額しか入れないタイプだったんですよ。でも最近、とりあえず大きい額を突っ込んで、なくなったらまた入れるという方式にしたんです。「あ、ちゃんと大人になってるな」と思いました(笑)。
——望月さんが思う「社会人」とは?
「心許せる人と会える時間が少なくなること」かな。社会人になると、どうしても仕事に行かなきゃいけなくて、友達と会える時間が少なくなるので。
——主人公の優希はとんかつにポン酢をかけるというこだわりがあります。望月さんの食に対するこだわりは?
ちょっと引かれるかもしれないんですけど……基本、ご飯中は牛乳を飲むのが好きです。なかでも合うのは、カレーと卵かけご飯。卵料理には特に牛乳が合います。
——そう……ですか?
そうなんです。そうなんですけど、僕も自信がないというか、恥ずかしさもあって、ずっと大きな声で言えなかったんですよ。でもある日、(ドラマ『3年A組』で共演した)菅田将暉さんもご飯に牛乳派だと知って。そこからは自信を持って言えるようになりました(笑)。
(後編へ続く)
取材・文/泊 貴洋
【第2話あらすじ】
恩村優希(清原果耶)は、保険会社に就職した和田虎之介(望月歩)とファミレスで会う。見た目こそ立派な社会人に成長した二人だが、優希が紙で指先を切ってしまうと、即座にそれぞれの鞄から絆創膏が出てくるところは学生時代と何も変わらない。思わず顔を見合わせ、小さく笑う二人。そんな些細な出来事から、優希は人生の日記を読み返す…。
――2年前、6月のある夜。優希は翌日の大学に備え荷物の確認をしている。ペンケースの中までチェックし終えると、さらに絆創膏を追加。なんでも予備を持ちたがる自分にもやもやしていたが、「カレーのルー貸して」と隣人の富田緑(中村ゆり)が突然やってきても応じられるだけのストックが、優希の部屋にはあるのだった。
同じ頃、ファミレスでバイト中の虎之介は、決まって夜10時に来店する大川美鈴(是永瞳)を接客しながら、彼女の指先のささくれを気にしていた…。
そんな虎之介にも、優希同様つい色々な物を持ち歩いてしまう癖があった。虎之介は、優希と自分の共通性を称して「心配性同盟」と命名。
そんな虎之介が企業インターンの面接に挑むことに。教育学部の優希、白石まひる(吉川愛)、長谷川愛莉(見上愛)や、数学一筋の徳永広海(佐野勇斗)と違い、進む道が定まっていない虎之介なりの決意だったが、面接前夜、バイト先の店前で雨に濡れうずくまる美鈴に遭遇してしまった虎之介は…。
ドラマ「マイダイアリー」は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分から放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。