「電波少年」で大ブレイク、レコード大賞新人賞にも輝いた元猿岩石・森脇和成が見つけた『天職』

猿岩石として大ブレイクするも芸能界を引退し、一度は表舞台から姿を消した森脇和成さん。しかし、現在は舞台を中心に役者として活動している。そんな森脇さんのご自宅にお笑いマニア探偵・奥森皐月さんが突撃し、「音」で密着リポート。ABCラジオ『ピンポン♪あの人探偵団』はPodcastで無料配信中。

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7月2日、9日にABCラジオで放送された「ピンポン♪あの人探偵団」は、お笑い芸人、アイドル、スポーツ選手など、気になる『あの人』の今に探偵が「音」で密着するドキュメントバラエティ番組。トライアル企画第二弾として、お笑いマニア探偵・奥森皐月さんが、元猿岩石・森脇和成さんの今に迫る。森脇さんの自宅収録に同行した構成作家の瓶底めがねが、その様子を綴る。

奥森:(舞台の)台本を読むのとかも好きなんですか?

森脇:好き!

奥森:舞台に立つの好きだけど、稽古嫌い人もたまにいらっしゃるじゃないですか。

森脇:俺、稽古のほうが好きなの。

奥森:そうなんですか?

森脇:本番はどうでもいい(笑)

奥森:珍しい(笑)稽古が好きなんですね!

森脇:もちろんお客さんの反応が気持ちよかったり、嬉しかったりするけど、やっぱり作っているときの過程が楽しい。

奥森:(役について)考えたりすること、いろいろお芝居試すのとか、どこが好きなんですか?

森脇:家で台本読んで考えて、稽古場行って、やるでしょ。そうすると、演出家から「それじゃないんだよな」「おお!それそれ」「それできるんだったら、これできる?」とか、そういう作っていくっていうのがね、本当に楽しくて。

奥森:ドラマとかに比べて、演劇だと稽古の期間があって、構築していく作業がありますもんね。

森脇:役に入っているときって、自分じゃできないようなこともできるじゃないですか。そういうのが役者って面白いなって思いますね。

奥森:じゃあ、お笑い芸人よりも俳優のほうが向いてるなって思いますか?

森脇:自分では思う。評価するのは周りだからどうとも言えないけど、やってて楽しいし、やってるなって実感できるのは役者ですね。

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収録後、森脇さんが奥森さんにかけた言葉が印象的だった。

「奥森さんにも芝居やってほしいな~。そのうち、やることになるんだから」

と、オフレコの場面でも自身の好きなことを純粋に勧めていた。収録中も演技の話をするときの表情は、他と違っていた。お笑い、飲食店の経営、サラリーマンなどいろんな経歴を積んだうえで、本当にやりたいことを見つけたということだろう。

僕が担当しているラジオ番組でお悩み相談を募集すると、10代のリスナーから「やりたいことが見つからない」「どんな仕事が向いているのかわからない」といったメールが届くことがある。自身の将来について悩む気持ちもわかるが、本当の意味でやりたいことを10代のうちに見つけることなんてできるのだろうか。僕は今の仕事が楽しいが、これが本当にやりたいことかと聞かれると、わからない。

そういう意味では、今回の放送は猿岩石をリアルタイムで観ていた世代には懐かしい内容だが、猿岩石を知らない若い世代には勉強になる内容だったと思う。

やりたいことを見つけるのに早いも遅いもない。それが見つかるまでは、風に吹かれて歩いていけばいい。

(瓶底めがね)

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