お得な“訳あり商品”自販機を大調査!SDGsにも貢献!京のおばんざいにパン、高級チョコレートや「何これ!?」な“畳の縁”まで!
「ナニコレ?」と思わず引き寄せられる珍しい自販機を、ABCテレビの“まちゃーる”こと島田大記者がリポートする『ナニコレ?珍自販機』。26回目の今回は、お得な“訳あり商品”の自販機を関西各地で徹底調査しました。
京都市伏見区で見つけたのは、いかにも京都らしい「京のおばんざい」の自販機。ラインナップの中には、300円で何が出るかはお楽しみの「おばんざいガチャ」もあります。さっそくガチャにチャレンジした島田記者。白和えや野菜の炊いたんなど3種類のおばんざいセットをゲットし、「ご飯と一緒に食べたい」と大喜びです。
この自販機が設置されているのは、和食の製造販売を行っている会社「ノムラフーズ」の工場の前。こちらでは400種類以上のおばんざいを製造していますが、パック詰めしたものをケース単位にまとめて納品するため、そこに収まらない端数のパックが無駄に。そこで格安の3個300円で販売したところ、補充が追いつかないほど大人気となっているそうです。
続いてやって来たのは、大阪市平野区。お得な“訳ありパン”を売る自動販売機ならぬ“自動パン売機”があるのは、大阪で人気のパンチェーン「鳴門屋」の本社工場前です。メロンパンやリングドーナツなど、通常は200円前後で売られているパンがなんと破格の80〜100円!
こちらで販売されているのは、発酵させる際に膨らみ方の違いでどうしても出てしまう形の悪い規格外品のほか、少し多めに作ってしまった正規品も。見た目も味もお店で売られているものとまったく変わりない、80円のメロンパンを購入した島田記者は「これで80円はお買い得!」と大興奮です。
【動画】廃棄されがちな規格外品を安く売ることで「フードロス対策」にも!
そして、神戸市灘区にはユニークなチョコレートの自販機が。1パック1000円の高級チョコと並んで販売されているのは、500円の「訳ありお得用ショコラ」です。何が出てくるかは買ってからのお楽しみ。島田記者が引き当てたのは、本来は1粒100円ほどする高級トリュフチョコのパック。なぜこんなにお安いのでしょう?
この自販機を設置しているのは、神戸の老舗チョコレートメーカー「マキィズ」。割れてしまったものや、粒の大きさが不ぞろいなど規格外のチョコをお得に販売しています。お手頃な「訳あり」でおいしさを知り、1000円の正規品を購入する人も増えているらしく、PR効果もバッチリです。
最後に訪れた滋賀県大津市では、島田記者も「何これ!?こんな自販機、初めて見ました!」と戸惑うほどナゾに満ちた自販機に遭遇。「縁=1m入り」と書かれた100円の商品を買ってみると、出てきたのはキレイな柄が入ったテープのような布で…。
実はこれ、畳の端を保護する縁(へり)に使う生地!こちらを設置した畳店の社長によれば、畳の製造過程で余る縁は多く、一度の作業で10m以上も余ることも。丈夫で織り柄が美しい縁をただ捨てるのはもったいないと売り始めたところ、これが大好評。キーケースやヘアアクセサリーなどにリメイクされ、重宝されているそうです。
訳あり商品を自販機で売ることで、無駄が減り、消費者は得をする。人にも地球にもやさしいSDGsな取り組みに感心しきりの島田記者でした。
訳あり商品の自販機を特集した『ナニコレ?珍自販機』は9月16日(月)放送の『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。