柳沢慎吾 「就職も、芸能界も無理!」と高3の三者面談で先生に否定された過去

こんにちは! 日本一陽気なオフィスレディ喜多ゆかりです。

今回は、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて毎週日曜よる10時放送、生田絵梨花さんが新米教師を演じる話題のドラマ「素晴らしき哉、先生!に出演中!柳沢慎吾さんのインタビュー後編です。

毎朝4時に起きる柳沢さんのご近所づきあいのお話や、高校3年の進路相談で芸能界へ進むことを反対されていたお話など、柳沢さんの原点についてお聞きしました。

インタビュー前編 柳沢慎吾 実は、ロサンゼルス第3中学からマイアミ工業出身だった!?】

©️ABCテレビ

――学園長役の萬田久子さんから柳沢慎吾さんはすごく早起きってお聞きしました。

早起きなんですよ。変わっちゃった。

昔、哀川翔ちゃんが「9時に寝て4時起きるんだよ」って言っていて、翔ちゃんに「それは、ジジイだよ」って言ってたの。そしたら13年後、僕同じだった。(笑) 全く同じ、そうなっちゃった。

朝早く起きるようになったら、暇だから近所のコンビニまでお散歩するの。そしたら、中国人のアルバイトの方が「おはよう、今日早いね!」って毎日言ってくれる。いつも4時過ぎにコンビニへ行くのに、たまに飲み会の帰りに夜中の3時頃タクシーを降りてコンビニへ行くと、「いつも4時過ぎね。今日は、めちゃくちゃ早いね!」って声かけてくれる。お会計して帰ろうと思ったら、「ダッツ!ダッツ!」って、いつも買うハーゲンダッツを買い忘れていることも教えてくれるんです。

――早起きすると素敵な出会いもあっていいですね。

でもこの前、氷を3袋買ったら、「仕事終わり?六本木?忙しいね」って言われて。僕のことを、たぶん夜の仕事の人だと思っているみたい。

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――今回は小言が多い教頭役ですが、今の若者に言っておきたいことってありますか?

言わない、俺は言わない。だって、言ったら悪口言われるもん。

でも、昭和の話は好きだから若い子にしちゃうよね。昔なんて、映画フィルムの頃、自分の映りとか演技が確認できないから、監督のところに行って「このカメラのアングルって・・・」って聞きに行ったの。そしたら、頭叩かれて「10年早いんだよ!」とか言われてさ。そういう現場で育ってきたから、若干物足りないんだよね、今誰も言わないでしょ。

――でも、もう柳沢慎吾さんにひとこと言える人はいないですよ。

中井貴一ぐらいかも知れないね。

――中井さんからは何か言われるんですか?

そろそろ落ち着けよって。(笑) 同い年なんですよ、あんなしっかりしてる人いないよ。

中井貴一の名前って半分に折っても左右対称。以前、中井の井の真ん中に点を打って「なかどん」って呼んだら「お前いい加減にしろよ!」って本気で怒られちゃった。(笑)

――柳沢さんは、どんな学生だったんですか?

小学校、中学校、高校と通信簿に必ず3つ書かれていて、本当に全部一緒でしたね。

1つ目が、「落ち着きがない」。その横に「貧乏ゆすりはやめろ」って書いてあるの。2つ目は、「集中力が足りない」すぐ飽きちゃう。3つ目、これ極めつき、「物事を把握できない」って。(笑) 1回頭で考えて整理して喋りなさいって言われたの。先生に「頼む、授業中10分でいいから黙って」って。だから、やってみたら7分50秒が限界だった。駄目なのよ。やっぱり好きなんだろうね、話すことが好きだし、みんなが喜んでる顔が好きなの。

――お家でも明るいんですか?

明るいよ! なぜかといったら、やっぱりそういう環境育ってきたんで。

――ということは、ご両親も?

喋る。だから、実家帰ると僕は大人しい方。しかも、近所はこういう人がいっぱいいたんで、

自分で主張しないと生きていけないの。昔、朝起きたら近所の全然知らない人がうちで朝ごはん食べてて、自分で「もう一杯!」って言わないと、もうないのよご飯が。

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――現在の柳沢さんの原点は、そこですね。

だから、いろんな方に「俳優という職業に出会えて良かったね」って言われる。天職です。

――萬田さんもおっしゃってました! 柳沢慎吾さんにとって、この仕事は天職だって。

高校3年生のとき、先生と母との三者面談で、富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)、富士フィルム、三陽スコット(現:日本製紙クレシア)に行きたいって言ったら「全部無理!」って言われて。先生に「お母さん、ご実家継いで自営業にしましょうよ」って言われたのよ。

それでも、芸能界に入りたいって言ったら、「お母さん無理でしょう、この通信簿じゃ。5点満点中3が2つであと222111ですよ。無理ですよ、芸能界なんて」って。それで、母親も「すいません。だから諦めな、うち継ごう」って僕に言うわけ。でも、花の都・大東京いいなと思ってドラマのオーディション受けたら、19歳で学園ドラマ「翔んだシリーズ」の主役をやらせてもらって脚光を浴びるようになって、それから「ふぞろいの林檎たち」に出演。その後も芸能界でがんばって、BMWを買えるまでになったんです。しばらくして、その車に乗って実家に帰ったら、地元の本屋さんにその先生がいたのよ。あの「就職も、芸能界も無理!」って言った先生が!「先生!」って声かけたら、「慎吾、よくやったね!」って。最高だったね。

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――どんな状況でもずっと明るさとハッピーを持って過ごされてきたんですね。

そうだねコツコツやってきたね。人に恵まれた、周りに恵まれた、そう思う。大体芸能界で生き残ってくるのは、その人の努力と運とチャンス。運を持っていても、チャンスがなかったら絶対成功しない。やっぱりあとは、人柄だって言われた。

――柳沢さん自身、今と昔で変わったことは?

疲れやすくなっちゃった。笑 でも、笑顔は変わらない。

だって、メソメソしてたらみんな寄ってこないもんね。若い頃、誰かに言われたんだけど、やっぱり笑顔のところにみんな寄ってくるんだって。そしてやっぱり、感謝の気持ちを持たなきゃいけない。20代30代は、気付かなかった。気づけばもう62歳なんですけど、39歳のときやっと気づいたの。(笑)それからは、ずっとその気持ちでお仕事させてもらっています。

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▼筆者プロフィール 喜多ゆかり 元ABCアナウンサー。現在は“日本一陽気なオフィスレディ”として取材・インタビューなども執筆。

【第8話あらすじ】

笹岡りお(生田絵梨花)は未婚の母になることを決断。それは同時に教師を辞めることを意味していたが、3年C組の担任を続けたいというりおの本心を知った大隈豪(桐山漣)は、全面支持を表明。さらには、りおの告白に便乗し、豪自身のとんでもない秘密をカミングアウトする。りおと豪の“人間らしい”けど“教師らしからぬ”生き方に、山添快斗(葉山奨之)は混乱するばかり。とそこに、真中翔平(徳永智加来)の緊急事態を告げる連絡が!?

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夏休み突入後、翔平は特殊詐欺の受け子になっており、その犯行現場を吉良萌子(矢吹奈子)と大木戸光源(小宮璃央)が目撃。二人のおかげで犯行は未遂に終わり、警察沙汰にはならずに済むのだが…。

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翔平だけでなく光源、沢井谷玲奈(茅島みずき)ら、多くの生徒がそれぞれに転機を迎える中、高校生活最後の夏休みが明ける。そんな彼らを前に教壇に立ったりおは、ついに自身の妊娠と出産の意思を告白。りおが教師を続けられるかどうかは、3年C組の生徒と保護者の判断に委ねられることになる。はたして、りおの運命は?3年C組が下した決断は!?

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ドラマ「素晴らしき哉、先生!」は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。

番組情報

素晴らしき哉、先生!
毎週日曜よる10時放送

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