萬田久子 美の秘訣はアクロバティックなポーズで話題のヨガ!?
生田絵梨花が、初めてクラス担任を任されて奮闘する高校教師・笹岡りおを演じている話題のドラマ「素晴らしき哉、先生!」。彼女が勤務する星陽学園の学園長・山城陽子を演じる萬田久子にインタビュー。最愛の恋人(お酒)と別れて3年が経ったという彼女に、どんな変化が起きたのかを根掘り葉掘り聞きました。
【3年前に最愛の恋人との別れ 復縁の可能性は・・・ 萬田久子インタビュー前編】
――この3年間でやるようになった、楽しいことはなんですか?
ボディメイクが楽しいです。20歳の時からジムには通っていましたが、昔は「この洋服が入るスタイルにしたい」という目的でした。でも今は、筋肉を作ることが目的になりましたね。外観は、筋トレで一番変わります。努力すればしただけ、体がすぐに応えてくれるのが面白いんです。コアな部分では空中ヨガ(エアリアルヨガ)とスイミングが効いていると思います。
――インスタグラムで空中ヨガの写真を拝見して、アクロバティックなポーズに驚きました。
空中ヨガ、いいですよ〜! 会う人会う人に勧めてます。生田(絵梨花)さんからも(ボディメイクについて)「何されてるんですか?」と聞かれたので、「三半規管が弱くなければ一緒にどうですか?」とお誘いしたら、「行きます!」と。あとはストレッチ系もお勧めです。泳いだり、ピラティスをしたり、ランニングマシーンですけど走ったりと、毎日何かしらで体を動かしていますね。ゴルフは全然回数が減りましたけど、やりたい気持ちはあります。
――アクティブですね!
運動神経がある方じゃないんですけど、身体を動かすと食事を美味しくいただけて、よく眠れます。上質な睡眠は美容にもいいですし、筋肉が付いた身体で好きな洋服が着られるなど、メリットだらけです。これにお酒が加わっていた時は、私はなんて素晴らしいものに恵まれているのかしら! と思っていました。でも、このアルコールという恋人と別れたことによって、ボディメイクのためにやっていることの効果が倍になりました。以前は、体を動かしてお酒を飲んで、プラスマイナスゼロだったと思うんです。年齢のことは本当に言いたくないけれど、年齢とともに、プラスマイナスゼロがプラスマイナスマイナスになってきているかも…という危機感を覚えたのかもしれません。
――せっかく筋トレをしても、アルコールを摂取すると効果が半減すると聞きました。
そうなんです。でも当時は「楽しいから、無駄になってもいいや!」と思いながらやってたんですよ。でもアルコールを止めると明らかにすぐに筋トレの効果が出るので、より楽しくやれるようになりました。
――お話をお聞きしていると、本当に腐れ縁の恋人とのお別れに重なりますね。自分にとっては近くにいることが当たり前になっていて、いなければ生きていけないと思い込んでいたけれど、別れてみたら全然必要なかったという……。
そうそう(笑)。
――とある記事で、萬田さんが「人生おもろくなきゃ」とおっしゃっていたのですが、「最近おもろかったこと」を教えていただけますか?
「人生楽しみましょう」が私の座右の銘みたいになってて。最初は軽い言葉だなと思っていましたが、今はわりと重みを持って、自信を持って言えています。どんなことでも、どんな人でもそれぞれに面白いんですけど、このドラマで共演させていただいている柳沢慎吾さんは面白いですね〜! 誰かしら捕まえてずーっと喋ってるんですよ。「あの人疲れないのかな?」ってマネージャーに言ったら、「逆に喋ってないと疲れるらしいですよ」って言ってました(笑)。
――萬田さんが柳沢さんに捕まることはありますか?
もちろんありますよ! それが不思議なことに、何を話したか全然覚えてないの(笑)。撮影現場で「あれ? なんだか静かだな」と思ったら、柳沢さんが遠くの方で喋ってるのよね。「家でもそうなの?」って聞いたら、「いや、家では朝3時か4時に起きて、4時にコンビニ行って、いつもいる店員さんが…」って、そこからコンビニの話が始まっちゃって。で、夜の8時にはもう眠くなるって言ってました(笑)。いやもう、素晴らしいと思います。エンターテイナーが天職だと思います。
――萬田さんがどんなところにも面白みを見いだせるようになったルーツのようなものはあるのでしょうか。
大阪人だからというのはあると思います。母が、いわゆる大阪のおばちゃんで、喋ること全部にオチがあるような人で、明るくて楽しいから、いつも家には人が集まってきていましたね。母は本当に楽天的で、悩んでも仕方がないことは悩まない。解決できることは、考える。そこは母から受け継いだ性格かもしれません。
――自分が失敗してしまったときは、落ち込んだりしませんか?
実際、失敗だらけだとは思います(笑)。そのときは失敗と思ってなかったけれど、後から「あれは失敗だったな」と気づくこともあります。昔はそういう時に、お酒に助けられた部分がたくさんあったなと思います。自分のやりたいお芝居ができなくて悔しいときに、落ち込んでお酒を飲んで発散して、次の日はスッキリしてる。朝起きたら目がすっごい腫れてて、「なんで目が腫れてるかわからない」って言ったら、「よく言うわよあれだけ泣いて!」と言われたこともあります(笑)。電話で話を聞いてもらっていると、「もう充電が切れるから、切りますよ」と言われたこともありました。
――吐き出すんですね。
そうですね。飲まなくなってからも吐き出してますけど、吐き出し方が飲んでいた頃よりも美しくなったと思います。自分で言うのもおかしいですけど(笑)。やっぱり酔っていると考え方が独りよがりになるので、自分から見た真実を吐き出してしまいますよね。でも、シラフのときは頭が冴えているから、客観的な事実を吐き出せているなと思います。
――吐き出し方が建設的なんですね(笑)。では、『素晴らしき哉、先生!』における、学園長の今後の見どころをお願いします。
第1話で、監督にリクエストされて、台本にない「パク・ソジュンのファンミに行けなくなっちゃうんだよなー」というセリフを言ったんです。最後の方の話でも、監督から「同じ方向で何か言ってください」とリクエストされました。学園長のアドリブのセリフにご注目ください(笑)。
――萬田さんご自身がパク・ソジュンのファンなのでしょうか?
パク・ソジュンはみんなが知っている大スターだから、学園長のセリフとしていいかなと思ったんです。10月にチソンのファンミに行くんです。チソンの作品は、どれも好きです。でも、結婚するならイ・ソジンがいいですね。だって女性には、とてもジェントルな気がするんだもぉ~ん♡。
(取材・文/須永貴子)
【第6話あらすじ】
大友聖也(小関裕太)と正式に別れた直後、自身の妊娠を知った笹岡りお(生田絵梨花)は、妹のせり(内海誠子)に打ち明けただけで、学校でも家でも表面上は通常の生活を続ける。ただし、飲酒でのストレス解消は封印。りおの鬱々とした日々に拍車がかかる。
そんなある日、教師にとって「地獄」とされる夏休み中の休暇取得をめぐって、大隈豪(桐山漣)と木元重明(浜谷健司)が激しく衝突。休む権利を主張する豪と、その皺寄せは同僚だけでなく生徒にも及ぶと非難する木元。対して豪は、教師が無理をしなければ成り立たない現状に反旗も翻さず、大人しく泣き寝入りするべきなのかと反論。木元はもとより教職員の大半を敵に回そうとも、一歩も譲らない豪の強メンタルが、今のりおには羨ましく思え…。
3年C組では、夏休み明けに行われる文化祭の催事について、クラス会議が開かれる。無気力な生徒たちと、それを鼓舞しようと躍起な山添快斗(葉山奨之)。そんな中、なんでもいいと言いながら他者の意見に文句を言う生徒が現れ、教室は険悪なムードに。対処すべきりおはどこか上の空で…。
その夜、りおは父の秀樹(高橋克典)から、沢井谷玲奈(茅島みずき)と吉沢誠(田口浩正)の秘密を知らされる…!?
ドラマ「素晴らしき哉、先生!」は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。