萬田久子 3年前に最愛の恋人との別れ 復縁の可能性は・・・
生田絵梨花が、初めてクラス担任を任されて奮闘する高校教師・笹岡りおを演じている話題のドラマ「素晴らしき哉、先生!」。彼女が勤務する星陽学園の学園長・山城陽子に扮する萬田久子にインタビュー。まずは誰もが驚かされた、学園長のファッションについて聞きました。
――学園長の装いがとてもハンサムで素敵です。
本当? 嬉しい〜!
――萬田さんからアイデアは出されましたか?
「ロン毛のままでいく?」「帽子もありじゃない?」と、みんなでいろんなことを言いながら決めていきました。ルールもありそうでそんなにないので、いろいろ遊べるかなと思って。
――私立の学園ですし。
そうそう。「ハンサム」とおっしゃってくださったように、マニッシュ系でいこうとは思っていたので、パンツスーツにしました。それに合うアクセサリーを用意してくださったんだけど、自分のアミュレットを提案したら採用していただけたので、それを付けています。これはニューヨークで出産したときにお祝いでもらったティファニーで、お守りなんです。
――お守りということは、お芝居の役柄に合うときはできるだけ付けてらっしゃるんですか?
「絶対付けたい!」というわけではないんですけど、今回はシックなスーツに合うかなと思ったので。「普通の学園長がこんなアクセサリーするかしら?」という話にはなりましたけど、「まあいっか!」と(笑)。彼女(萬田さん演じる学園長)はおそらくずっと教師をしていたわけではなくて、父親の学園を受け継いだと思うんですね。もともとは本業があって、それがジュエリーデザイナーでもいいんじゃないかと、自分の中で設定を考えました。だからこういうアクセサリーを付けていてもいいわよね、というエクスキューズですよね(笑)。ネックレスや指輪もティファニーで揃えました。
――第1話の学園長室のシーンで、園長が使っていたキラキラのタンブラーも私物ですか?
自前です。高橋真梨子さんからのプレゼントです。真梨子さんがコンサートのときにステージドリンクをあれで飲んでいて、すっごく綺麗だったから、「欲しい欲しい!」と言ったら、スワロフスキーで作ってくれました。
――スワロフスキー! だからあの存在感なんですね…!
目立ってました? でも次からはイチゴのドリンクホルダーになります。ストーリーがけっこう深刻になっていくので、スワロフスキーはふざけ過ぎかしらと思って。
――学園長の好きな言葉は「前代未聞」とプロフィールにありますが、萬田さんの「これは前代未聞だったな!」というご経験は?
恋人と別れたことですね。
――……え????(そんな話をここで????)
お酒という恋人と初めて別れて、もう3年が経ちます。
――あー、なるほど!
私の中では3年間もお酒を飲まないのは前代未聞(笑)。復縁する可能性もありますが、今のところその気配は全くないですね。
――インスタグラムで「beerが必要な季節だわ」と書かれていたので、飲まれているものだと思いこんでいました。
ノンアルコールのビールやシャンパンはいただいています。ドラマの撮影やテレビでお酒を飲む場面でも、「ノンアルにしてください」とお願いしてます。
――3年前にお酒とお別れしようと思ったのはなぜですか?
何が一番大きな理由だったのかなあ……と振り返ってしまうぐらい、「これ!」という大きな理由はないんです。フルマラソンを走るために半年止めた時は、ゴールした瞬間にビールを飲んだの。あの味は今でも忘れられないくらい最高でした。ちょっと止めてはまた飲んでというリバウンドを何回か繰り返しながら、たどり着いたのが〈ソバーキュリアン〉という言葉でした。
――ソバーキュリアン?
「シラフでいることを楽しむ人」という意味です。飲めないのではなくて、飲めるけれど、飲まないことを楽しむ。だから私は飲む人も、飲めない人も、飲まない人も、みんな好きです。みんなと楽しく過ごせます。
――いいですね! 長年の恋人と別れた自分をどう思いますか?
お酒を飲まない人からすれば「だからなんなの?」くらいのことだと思うけど、私にとっては最愛で最高の恋人だったので、別れてしばらくは、少しの葛藤はあったと思います。このまま関係を続けていてもいいんだけど、自分から別れを決意したときのような。
――健康のためという意味合いは含まれていましたか?
パーセンテージとしては、それが大きいと思います。別に調子が悪かったわけではないけれど、お別れしてからの方が、内臓も行動も変わりましたね。内臓は明らかに数値が良くなりましたし、行動は、例えばですけど、つけまつげを付けたまま寝る、みたいなことがなくなりました(笑)。アルコールに強い体質なので、周りから見ると元々そんなに変わった行動はしていなかったと思います。でも、自分の中では、今の方が真面目ですよね。考え方は変わらないけれど、品行方正にはなりました(笑)。
――飲まなくなった分、その時間をどこに費やすようになりました?
最初はその時間が手持ち無沙汰だったと思うんです。でも、やることが増えて忙しくなりました。酔っ払ってつけっぱなしで寝ていたつけまつげも、ちゃんと外すようになりますし(笑)。そういうものが積み重なっていくと、やることがいっぱいあるし、シラフだからこそできることがたくさんあります。
(後編へ続く)
(取材・文/須永貴子)
【第5話あらすじ】
沢井谷玲奈(茅島みずき)が吉沢誠(田口浩正)とホテルに入るところを目撃した南田健吾(鈴木仁)は、玲奈への複雑な感情に部活にも身が入らない。そんな健吾へ2年生の小湊茉麻(小栗有以)が再び告白してくるのだが…。一方、沢井谷夏子(鈴木紗理奈)の無理解と経済的苦境から進学を諦め気味の玲奈は、中間テストを欠席。笹岡りお(生田絵梨花)の親身な助言も、玲奈の耳には届かない。
りおの教師生活は相変わらずのオーバーワーク状態。プライベートでも、絶縁中の大友聖也(小関裕太)とついに話し合うことになり、りおの腹痛はますますひどくなる。
そんな中、和泉友蔵(モト冬樹)からの駐輪に関するクレームをきっかけに、生徒たちの足が遠のいていたもんじゃ焼き店が閉店の危機を迎えていることが発覚。中路克博(柳沢慎吾)は、指導として行った生徒への注意喚起が、原因のひとつと分析。学校が訴えられた場合の対策として、裁判で不利になりかねない店への謝罪行為を慎むよう全校に通達する。この決定に、店の常連だった健吾は納得がいかず…。
その夜、スナック「ナツコ」に、吉沢が笹岡秀樹(高橋克典)を伴い来店する。吉沢の目当てはもちろん玲奈。秀樹はそんな吉沢に眉を顰めつつ、玲奈が成人しているかが気になり、夏子に確認するが、適当にはぐらかされてしまう。と、秀樹は店内でりおの名刺を発見し…!
ドラマ「素晴らしき哉、先生!」は、ABCテレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。