ABCマガジン編集部が選んだ「熱闘甲子園」必見の5選 グッときた名場面 感動したシーン(前編)

8月7日から開幕した「夏の甲子園(第106回全国高等学校野球選手権大会)」は京都国際(京都)が優勝し閉幕しました。選手たちの活躍や涙、応援する人たちの思いなど甲子園球場の熱気を余すところなく伝えてきた「熱闘甲子園」の中から、番組をすべて見てきたABCマガジン編集部がグッときた名場面、感動したシーン5選をお届けします。

【動画】あなたが気になる名シーンは? 今年の「熱闘甲子園」を一気見しよう

【特選「熱闘甲子園」その1】 
1回戦「掛川西(静岡)×日本航空(山梨)」運命が引き寄せた親友対決

静岡県と山梨県からは違う表情の富士山を眺めることができます。そんな隣県同士の対決を掛川西の山下陸人主将は「絶対に負けられない戦い」と言います。実は負けられない一番大きな理由は、対戦相手の日本航空の4番、小林幹汰選手が小学校時代にバッテリーを組んで常に隣にいた唯一無二の親友だから。高校進学の時に交わした「絶対に甲子園で再会しよう」という2人の約束がここで実現したのです。「強い運命だと思うしチームは別れたけど(山下君とは)繋がっていると思う」と小林選手も言います。最後の夏に訪れた奇跡のめぐりあわせ親友同士の対決。

【動画】再会の舞台は「甲子園」 この夏は友ではなくライバルとして


【特選「熱闘甲子園」その2】 
2回戦「大阪桐蔭(大阪)×小松大谷(石川)」『こんだけ打てん大阪桐蔭、初めて見た』

夏の優勝5回の強豪校で優勝候補の呼び声も高かった大阪桐蔭と小松大谷の試合。大阪桐蔭は小松大谷の先発・西川大智投手から何度もチャンスを作りますが、得点できませんでした。4番バッターの3年生・德丸快晴選手を小さいころから見てきて、野球の師匠でもあるおじいちゃんは「軟投派の投手はよう打たん。タイミングが合わん」「こんだけ打てん大阪桐蔭、初めて見たわ」と悔しがります。92球完封勝利した西川投手を古田敦也さんは「緻密な戦略があった」と分析します。ずらりと左打者を揃えた大阪桐蔭に対し、臆せずどんどんインコース攻め、そしてチェンジアップで打たせて取る投球。投球フォームも投げる前のモーションを微妙に変化させタイミングをずらしており「素晴らしかった」と絶賛しました。

【動画】有名な大阪桐蔭に勝つことで石川県民に勇気を与えられたと思う 

【特選「熱闘甲子園」その3】 
3回戦「青森山田(青森)×石橋(栃木)」脳梗塞を乗り越え選手から記録員に転身 徹底したデータ分析 キャッチャーのサインに首を振ったら次の球は、ほぼ100%まっすぐ

夏の甲子園初出場の石橋を支えたのは、記録員の吉田光来君でした。もともと選手でしたが、1年前に脳梗塞を患って左半身が不自由になり、一時期は歩くことすらままなりませんでした。しかし、過酷なリハビリを乗り越え、バッティングピッチャーができるまでに回復します。3年生の田口皐月主将は、吉田君が復帰した時は「照れくさくて、意外と普段通り『おう』ぐらいの返事だったんですけど、内心はめっちゃ嬉しかった」と満面の笑みを浮かべ「吉田がいなかったら、この甲子園(出場)はなかった」と断言します。仲間と過ごす夏を一秒でも長くしたいという思い、試合終了後に田口主将へ甲子園まで連れてきてくれた感謝の気持ちを伝える吉田君の涙にこちらも目頭が熱くなります。

※吉田選手の「吉」は正式には「下の横棒が長い方の吉」

【動画】21人目の選手として戦い抜いた夏 一緒に戦ってくれてありがとう

ABCマガジン編集部の特選「熱闘甲子園」残り2選は後編でお届けします

番組情報

熱闘甲子園
8月7日(水)〜決勝戦まで放送 ※変更の場合あり ※雨天等で全試合中止時は放送休止

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