生田絵梨花が本音トーク! リアル先生たちからアドバイスも……ドラマ 『素晴らしき哉、先生!』放送記念スペシャル対談(後編)
生田絵梨花さん主演のドラマ 『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ)が、2024年8月18日(日)にスタート。地上波連続ドラマ主演に初挑戦する今作では、生徒や保護者、同僚など、あらゆる人間関係の板挟みになり、辞め時を探しながらもなんだかんだ生徒のために奮闘していく、Z世代の高校教師・笹岡りおを演じる。同作のスタートを前に、TVerではオリジナルコンテンツを配信中。千葉県立国府台高等学校の先生たちと生田が本音対談! リアルな教育現場の声を聞くことに。
【本間先生、実はオリンピック・フェンシング日本代表だった!対談前編はコチラ】
参加してくれた先生は、教員生活20年以上で国語を担当している本間先生と、同じく国語を担当している5年目の宇田川先生。そして数学を担当している3年目の山本先生の3人。それぞれ三者三様の先生たちの実情が語られ、生田さんも興味津々。後編では、ドラマの中での印象的なセリフ『先生だって人間だ』にちなんで、「先生だって人間なのに」と思ったエピソードを披露してもらうことに。
生田さんは「教室の中での先生像だけではなくて、家族や恋人とのプライベートな部分も描いているので、赤裸々に愚痴を吐いたりするシーンもたくさんあります」とドラマについて紹介。実際に先生たちからは、どんなエピソードが登場したのか?
ベテランの本間先生は、朝についつい慌てることがあるそうで。というのも、学校ではできるだけ生徒や他の先生とコミュニケーションをとるようにしているため、翌日の授業の準備などを持ち帰って夜にしようとするも…寝落ちしてしまい、朝早起きするつもりも失敗して慌てて学校に行く……ということが時々あるそう。朝4時に起きて作業することもあるそうで、先生の多忙っぷりに生田さんもビックリ。
宇田川先生は、生徒から「授業が分かりづらかった」「おもしろくなかった」と言われることがあり気にしてしまう……と回答。「悪気なく言っちゃう生徒もいるので、それを受けてしっかりと改善しています。とはいえ1週間ぐらい気にしちゃうので、そういう日は熱いシャワーを浴びて忘れようとします(笑)」と明るく話してくれた。
これを受けて生田さんは、「もし自分が出たドラマがおもしろくなかったと言われたり、ライブの帰りにファンの方からつまらなかったと言われたら、一生ひきずると思います(笑)」と自身のキャリアと重ねて話す場面も。さらに「汗を流すというのもめっちゃわかります! 私もうまくいかなかったなと思うときは、めっちゃ辛いラーメンとか辛いものを食べて汗をかいたりします(笑)」と意外なところで共感しつつ、「でも本当に喜んでもらいたくてやっているから、『なにくそ!』と思って頑張るエネルギーには最終的にするかもしれないけど……。お話を聞いていて、本当にメンタルとの闘いなんだろうなって思いました」と苦労を察した。
一方、生田さんは撮影現場で黒板に板書したところ、大変難しかったそうで、実際に先生たちからレクチャーしてもらうことに! まずは、国語の本間先生に漢文を板書してもらうと「このスピードでは書けない!」と驚嘆。本間先生は「私は歴が長いので、筆圧など慣れてきたんだと思います。生徒からは筆圧が強くて消せないと言われたりしますけど(笑)」と自己分析。
宇田川先生は「文字の大きさは、拳ひとつ分ぐらいが見やすいと教えられました」とアドバイス。数学担当の山本先生は、数式と美しい円の板書を披露すると、生田さんも「パフォーマンスとして素晴らしいものを見た気がします!」と目を輝かせていた。
アドバイスを受けて、生田さんはドラマタイトル『素晴らしき哉、先生!』と放送時間を板書。「拳ひとつ分ぐらいの大きさで…」と教わったことを意識しつつ完成! 一歩引いて、黒板を見てみると……「汚なっ! 本当の字はもうちょっと綺麗なので!(笑)」と弁明していたが、堂々たる板書っぷりに先生たちも拍手!
最後は、先生たちからこれから教員を目指す人に向けてメッセージ。本間先生は「先生になりたいと思った、その気持ちを信じてほしいと思います。次第に理由が変わっていくとは思うけれど、先生になりたいと思った自分を信じて続けていくと、何のために自分が先生になりたかったのかも見えてくるんじゃないかと思うので」とエール。
宇田川先生は「生徒から『楽しかった!』とか『このクラス最高だった!』と言ってもらえると、一生心に残るものになります。そういう気持ちを味わえるところが、本当に良い職業だと思っているので。みなさんと一緒にそんな気持ちを味わえたら」とメッセージ。山本先生は、「目指している途中では悩むこともあって、実際に教員になってからも想像していたものとのギャップで、いろいろ辛い瞬間もあると思います。だけど、やっぱり生徒の笑顔を見るとやってて良かったなと思えるので、卒業の瞬間まで見届けられることを誇りに思いながら教員を目指してほしいなと思います」と力強くコメント。
対談を振り返って、生田さんは「リアルな先生方の声を聞けて、発見がたくさんありました。単純に勉強を教えることだけじゃなくて、やっぱり生徒たちの心と向き合うことが、先生として大事な役割なんだなって。色々なことを抱えながらも、生徒の前では笑顔でいたり、こういう先生でありたいって日々踏ん張ってらっしゃると思うので……そういった皆さんの頑張りをドラマでも表現できたらと思います!」と励みになった様子。
収録後も先生たちと一緒に楽しそうに板書を振り返りながら、レクチャーしてもらっていた生田さん。この日、先生たちから教わったことがドラマにもたくさん生かさているはず。生田さん演じる笹岡先生の奮闘っぷりを、ぜひ最後まで見届けてほしい。
【第1話あらすじ】
笹岡りお(生田絵梨花)はZ世代の高校教師。親の反対を押し切ってまで就いた夢の教職だったが、現場の実態は過酷さを極め、2年目にして退職を考えるほどストレスフルな毎日を送っている。
そんな中、生徒の万引き事件が発生。りおは、面倒ごとに関わりたくない教頭・中路克博(柳沢慎吾)の指名で顔も名前も知らない生徒の迎えに行かされ、被害店主から嫌味・小言を嵐のように浴びせられた挙句、家に帰っても誰もいないという生徒に情けをかけたばっかりに、回っていない寿司をねだられ自腹で奢るという理不尽な目に遭う。
りおは、本業の授業以外にやることが多すぎる現状への不満や愚痴を、普段からSNSの裏アカウントに投稿。さらに、なんでも話を聞いてくれる彼氏の大友聖也(小関裕太)に本音を吐き出すことで、これまでどうにかやり過ごしてきた。が、そんな我慢も限界。いよいよ退職を決意し、学園長室の扉を叩く。と、学園長の山城陽子(萬田久子)から、教員に欠員が出たため新学期から3年生の担任をお願いしたいとまさかの逆オファーが…!? 「これ、絶対に断れないやつ!!」
ドラマ「素晴らしき哉、先生!」は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。U-NEXT、NETFLIXにて2社独占配信。