「ポツンと一軒家」値崩れにより廃業!ミカン農家の95歳女性!戦後の国策で行われた山間地域の土地開拓に参加し、見知らぬ3世帯と人力で深い森を開拓!?
熊本県、深い山間で発見したのは、無人となったポツンと一軒家。貴重なエピソードとともに、今も一軒家を守り続ける家族の物語が明かされる…!
21日(日)放送の「ポツンと一軒家」は、熊本県の深い山奥。切り拓かれた敷地に、二股の道があり複数の建物がひしめき合うように建っている。山並みを見渡すのどかな集落。その一軒のお宅で男性を発見した捜索隊は、さっそく声をかける。衛星写真を確認した男性は「ここは、隣り合う二軒のお宅です。でも、(住人は)10年ほど前に家を出たと思います」という。ただ詳しいことはわからないようで「この集落から一軒家へと向かう途中にカフェがあるので、そこで聞けば、詳しいことがわかるかも」と教えてくれた。
一路、カフェを目指す捜索隊は、山へと入っていく道の手前で立派な古民家を改装したようなカフェを発見。68歳のご主人とその奥さまに確認してみると、やはりその一軒家は、今は空き家になっているそうだ。確認のため一軒家まで行ってみたいという捜索隊に「かなり道が複雑なんです…案内するので、一緒に一軒家まで行ってみましょう」と親切にもご主人が名乗りをあげてくれた。
カフェから山へと入ていくと、そこは高い杉の木々に覆われた深い森だ。昼間でもライトが必要なほどのうす暗い森を抜け、ご主人の軽トラックはさらに山の奥へと入っていく。そんな深い森の山道を越えた先に、ぽっかりと穴が開いたような敷地にいくつかの一軒家が見えてきた。すでに空き家と聞いていたが、建物の前にはなんと人の姿が。
「もうここでは暮らしていないですが、月に1回ほどお掃除に来ています」と話すのは、一軒家で生まれ育ったという女性(61)。8年前に父を亡くした後、5年前までこの地で、ひとりで暮らしていた母(95)も今では山を下り、麓の集落で女性と同居しているという。捜索隊は、その母が一軒家を訪れる日に合わせて、改めて伺うことを約束する。
1か月後、一軒家を再訪すると95歳の女性が娘と一緒に迎えてくれた。かつてはミカン農家だったというが、値崩れにより40年ほど前に廃業、その後は栗やシイタケ栽培などで暮らし続けてきたという。当時の様子を丁寧に振り返っていく姿は、95歳とは思えない快活さだ。さらに話を伺っていくと、戦後の国策で行われた山間地域の土地開拓に参加し、見知らぬ3世帯とともに、最初は人力で深い森を開拓したという貴重なエピソードなどが次々と飛び出す。そして、現在は無人となったポツンと一軒家を娘さんが守り続ける理由も明らかに。
ABCテレビ・テレビ朝日系列で「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時58分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。