鉄の棒でパソコンを粉々に? 本能のままに電子レンジを滅多打ち!? 壊しまくってストレス解消 一風変わった“非日常アミューズメント施設”
現代社会で誰もが抱える“ストレス”。たまりにたまったモヤモヤやムシャクシャを意外な方法で解きほぐす、異色のアミューズメント施設があります。一体、どんな人が訪れるのでしょうか。利用客の人間模様をのぞいてみました。
大阪・なんばの雑居ビルの地下。ヘルメットや釘だらけのバットなど、何やらあやしげなアイテムが目を引くディープな空間は「U2 unusual underground」というお店。ユニークなストレス解消メニューを提供する非日常アミューズメント施設です。
看板メニューの「破壊エンタメ」を体験しにやって来たのは、大学生と看護学生の女性2人組。作業着に着替え、ヘルメットも装着した完全防備で店の一番奥の部屋に案内されました。
そこにはなんと、大量の割れた瓶や壊れた家電が山積み!これを思い切り“破壊”することでストレスを発散します。とはいえ、日常生活にはない体験とあり、戸惑っている様子の2人。最初は腰が引けていましたが…。
慣れてくると徐々に変化が。まずは「学費高すぎやねん!」など心の声が口をついて出ます。壊し方もどんどん大胆に。鉄の棒でパソコンをガンガン叩き、最後にはなんと粉々にしてしまいました。
大学生は就活がストレスに、看護学生は課題などをパソコンではなく手書きで作成しなければならない面倒にモヤモヤを抱えていたそう。「壊したらあかんもんを壊した感じ」とスッキリした笑顔で店を後にしました。
「U2」は2019年にオープン。代表の白山敦司さんは、会社員時代に「ストレスを発散できる場がほしい」と考えていたことがお店を始めたきっかけでした。白山さんによれば、利用者が抱えるストレスで最も多いのが「仕事関係」。そのほとんどが「上司」に対する不満で、中には壊す物に相手の“写真”を貼り付けてぶっ叩く人もいるそう。
この日は、「働け!」「グループラインでいちいちキレてんじゃねぇよ!」と職場の“誰か”への不満をぶちまける若者や、10か月交際した末に突然音信不通になった“元カレ”に憤る女性などが来店。“破壊”後は「何に怒ってたっけ?」と笑い出すなど、やさしい気持ちを取り戻して帰っていきました。
メニューはほかに、「エアガン」の乱れ撃ちや、昭和の“ガンコ親父”のごとく勢いよくちゃぶ台をひっくり返す「ちゃぶ台返し」も。この日、「ちゃぶ台返し」を体験した30代のカップルは、付き合い始めてまだ1年足らず。「破壊エンタメ」にも挑戦しましたが、本能のままに電子レンジを滅多打ちにする彼氏。普段、見せることのない意外な一面に彼女は「怖い…」とビックリです。
続いて現れたのは、奈良からやってきたご家族。ストレスは「そんなにないんですけど」と穏やかに笑うお父さんは見るからに温厚そうですが、いざ“破壊”を始めると、「うぉ~!」と叫びながらパソコンをボコボコに!15歳と12歳の娘たちも驚くほどの変わりようですが、この“豹変”にはある理由が…。
異色の“ストレス解消”アミューズメントは『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!