奈良・河合町の町役場に“立派すぎる”門があるのなんでやねん!? 関西の鉄道王だったかもしれない人物に古川アナ痛恨の「どなた?」発言…!?

奈良・河合町には、見る人が思わず引き込まれてしまうほど立派な門があるそうだ。門の先にあるものとは? 石垣に彫られた人物名とは?タレントの河合郁人と、ABCテレビのアナウンサー・古川昌希が想像以上のスケールの謎に挑戦する。

©️ABCテレビ

【動画】古川アナが全力で「誰やねん」発言を否定した理由とは⁉

近鉄田原本線・池部駅のすぐ真横にある河合町役場。役場のある方向に目を向けると、すぐにそれとわかる“立派すぎる門”があった。役場の門とは思えない純和風の立派な造りの門は、由緒あるお屋敷の門にも寺院の山門のようにも見える。さらに門の両隣にはライオンが掘られた石垣がにらみを利かせており、門をくぐった先には見事な庭園が広がっていた。

©️ABCテレビ

近代的な庁舎の横には時代を感じさせる屋敷もあり、ここがなにかの跡地だったことがわかる。2人は寺院や有力者の別荘、旅館、学校などと予想を挙げるが、決め手はなにもない。一行は庭園内で見つけた案内板から、ここが大正時代の末に“豆山荘”と呼ばれていたことを知った。さらに、ライオンの石垣の脇に「森本千吉」という名前が彫られているのも発見したが、一体誰なのか皆目見当もつかない。

©️ABCテレビ

引き続き調査を続けると、役場付近にある河合町体育館の入口付近に植えられた立派な樹木の隣に「高松宮殿下御手植」と書かれた石碑も見つけた。ここにきて“皇室の方々の別荘”だったのではないかという推理も加わり、奈良の歴史に詳しい「奈良まほろばソムリエ」の藤井哲子さんに方向性を確認したところ、皇室は関係ないとのことだった。結局“豆山荘”は石垣に彫られていた森本千吉という人物が暮らしていた屋敷だったとのこと。森本千吉とは一体誰なのだろうか。屋敷が町役場として利用されるほどなのだから、すごい人だったらしい。どんな人物だったのか、それが今回の謎というわけだ。

©️ABCテレビ

ここで、森本千吉については鉄道ライターの伊原薫さんが詳しいということで、藤井さんからバトンタッチ。伊原さんによると、森本千吉は大正末期に近鉄田原本線の前身となる大和鉄道という私鉄路線を作った人物で、世が世なら関西の鉄道王になっていたかもしれないほどの人物だった。

森本千吉が関西の鉄道王になれたかもしれないというのが、一体どういう意味なのかがわかれば100点ということになったが、あまりの難問にヒントを求める河合&古川アナ。かつての大和鉄道の東の終点にそのヒントがあるという。一行は路線図を頼りに現在の近鉄田原本線の東の終点・西田原本駅へとやってきた。東の終点のはずなのに駅名は“西”。

©️ABCテレビ

実は西田原本駅のすぐそばには、近鉄橿原線の田原本駅があった。近鉄橿原線はスムーズに京都・大阪・名古屋へアクセスできる便利な路線。一方、かつて大和鉄道だった近鉄田原本線は奇妙なほど短く、孤立した路線に見える。古川アナも「鉄道王とまでいう路線なのかってちょっと思っちゃう」と感想を漏らした。

西田原本駅を調べている最中、河合は「ここが終着点ではないのではないか?」と疑い出した。現在の線路を遮るように建っているマンションの先にも昔は線路が伸びていたのではないか。そう考えた2人はマンションの向こう側へと行ってみることに。

©️ABCテレビ

すると、マンションの先の道路の様子から、線路跡のような雰囲気を感じ取った一行は、“かつての終点”を求めそこから歩き始めた。南東方向におよそ6キロもの道のりを移動すると、河合は電車が走る鉄橋の下に土台のようなものを発見。その周辺では鉄橋の痕跡のようなものも複数見つけたことから、大和鉄道が走っていたことを確信する。

©️ABCテレビ

さらに進んだ先にあったのは近鉄大阪線とJRが交わるターミナル駅の桜井駅だった。ここが大和鉄道の東の終点だと踏んだ河合&古川アナは、「森本千吉は奈良県中部を縦断して大和鉄道を敷くことで、大正末期にいち早く奈良と近畿各地をつないだ」ことが鉄道王になれたかもしれない所以だと予想した。

©️ABCテレビ

かなりの距離を歩き続けた末の確信だったが、伊原さんの評価は桜井駅までたどり着いたという“努力賞”の意味を込めた10点。大和鉄道は桜井駅まで延びていたが、そのスケールで終わる鉄道ではなく、なんと三重・伊勢方面まで路線を延ばそうと計画していたそうだ。もし実現していれば森本千吉は関西の鉄道王になっていたに違いなかった。

©️ABCテレビ

実際に大和鉄道は伊勢までの路線免許をいち早く取得、準備を進めていたが、近鉄の前身である当時の大阪電気軌道(大軌)が大和鉄道を買収。それが、現在近鉄が走っている伊勢までのルートだそうだ。森本千吉の大和鉄道は関西から伊勢への路線にいち早く目をつけていたが、資金が乏しく、夢半ばにして近鉄の傘下に入らざるを得なかったのだった。

©️ABCテレビ

森本千吉は鉄道のほか奈良の土木・インフラの発展にも貢献した人物で、現在のゼネコングループ森本組の創業者でもあるという事実も明らかに。

最初に森本千吉の名前を見たときに「どなた?」と発言していた古川アナが大焦りした情報番組『newsおかえり』の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」5月28日放送回は、動画配信サービスTVerにて無料配信中だ。なお『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。

©️ABCテレビ

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×古川アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

関連記事

おすすめ記事 おすすめ記事