ホテルシェフの推しごと拝見 「ザ・プリンス京都宝ヶ池」で腕を振るう“女性料理長”に密着!! 調理をしながらも注がれる目線の先にあるものとは?

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思わず推したくなる人たちのお仕事に密着する「#推しごと拝見」。今回は、ホテルのレストランで腕を振るう女性シェフの1日をのぞいてみました。

京都市左京区にあるホテル「ザ・プリンス京都宝ヶ池」。こちらのレストラン「メゾンダイニングいと桜」で働くシェフ・野口紗和子さん(37)は、ホテル開業以来初の女性料理長です。

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野口さんは石川県出身。地元の高校を卒業後、保育士を目指して京都の短大に進学しましたが、将来に迷いが。そんななか、周囲の勧めで入った調理師の専門学校で料理の魅力にのめり込み、料理人になろうと決めました。

そして卒業後、このホテルに就職。メキメキと腕を上げ、数々のコンクールで入賞を果たした野口さんは、味や食感だけでなく、料理の彩りや香りにもこだわるスタイルを築き上げていきました。

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宿泊客のみならず、遠方から訪れるファンも多い「メゾンダイニングいと桜」。京都の食材や器、調味料など和のテイストを加えたフレンチ“京モダンキュイジーヌ”が評判のこちらでは、そんな野口さんのセンスがいかされています。

【動画】京の伝統食材がモダンなフレンチに。伝統や格式にとらわれないのが野口流

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4月下旬、京都市内の竹林に野口さんの姿がありました。地中から掘り出したのは地元の生産者・出雲さんが手がける、えぐみがないという“朝堀りタケノコ”。野菜ソムリエの資格を持つ彼女は、これぞと思った食材があるとこうして産地まで足を運び、育て方や収穫方法を教わっているのです。

そんな野口さんの熱意に「顔が見えるとやっぱり手が抜けへん」と応える出雲さん。生産者との信頼関係もまた、料理をつくるうえでの大事な要素のひとつです。

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持ち帰った出雲さんのタケノコはさっそく調理。茹でずに皮ごと塩釜焼きにし、旨みと水分を閉じ込めます…とここで野口さんからワンポイントアドバイス!「料理は誰もが楽しめるもの」がモットーの彼女が教える、家庭でもホテルレストランの味が再現できる“シェフのコツ”とは?

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さて、焼き上がったタケノコにプリップリのエビと合わせ、木の芽のバターをかければ料理は完成!京都の旬が味わえる一皿に「とてもおいしい」とお客さんも大満足です。

料理人になって17年目、料理長になってからは7年半の野口さんは、西洋料理の楽しさを伝えるホームページのモデルも務めるなど大活躍。しかし、楽しいだけでは務まらないのがレストランの料理長です。

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注文が立て込む時間帯、野口さんの視線はことあるごとに客席へ。忙しく調理をこなしながら、接客スタッフに細かい指示を出し、すべてのお客さんに気を配る毎日は心身ともにハードですが「苦しいを超えるくらい楽しいと思える瞬間がある」と野口さん。苦しさの中に埋もれた大きな喜びを追い求め、努力を重ねる彼女にとって“お仕事”とは?

ホテルシェフのお仕事密着は『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)「#推しごと拝見」コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!

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