「ポツンと一軒家」61歳の男性と86歳の母 1年前に父を亡くし・・・
岐阜の山奥で200年以上続く棚田を受け継ぐ61歳の男性と母の心温まる暮らしぶり。母と子の人生ストーリーとは…⁉
28日(日)放送のABCテレビ「ポツンと一軒家」は、岐阜県南部の山の中でポツンと一軒家を発見! 細長く切り拓かれた敷地に、畑が並んで配置されており、岩城は「こんなにも深い森の中に畑を作るなんて大変なことですよ。しかも、この大きさの畑はちょっとやそっとじゃできないと思うんです。」と期待を込める。
山の谷間を流れる川沿いの道を抜けて最寄りの集落へと向かった捜索隊。集落に入るや、作業中の女性(62)を発見し、さっそく衛星写真を確認してもらうことに。だが「う~ん…」と衛星写真では見当がつかないよう。ご主人(62)も交えて確認してもらうと「方角はわかるけど(この一軒家のあたりは)さっぱりわからないですね。この先の集落で聞いてみてください」と、さらに先にある集落とポツンと一軒家の分岐の道まで送ってくれることに。
教えてもらった集落に向かって捜索を再開するやいなや、先ほどの女性から「目指す一軒家を知っていそうな人がいたので、ご紹介します」と着信が! その女性は先ほどのご夫婦の後輩の女性で、「中学生までの同級生の家で80歳を過ぎた元気なお母さんと一緒に暮らしていると思います」とかなり有力な情報も得ることができた。しかも、同級生の女性とご夫婦が、親切にも案内役を買って出てくれることに!
一軒家へと向かう山道は深い杉林に覆われており、ところどころ土砂崩れの跡も残されたままだ。しかも、急傾斜の上り坂で倒木もそのまま残されている場所もあり、「これは…すごい所ですよ!」と捜索隊も慎重にハンドルを握る。そんな険しく荒れた山道の先に棚田が見えてきた。そこは、山の中腹から尾根にかけて細長く切り拓かれた土地だ。
同級生の呼びかけに答えながら出迎えてくれたのは、畑作業中のご主人(61)。この地は200年以上も前から代々受け継いできた土地で、かつては5軒ほどの家がある集落だったが、50年前にポツンと一軒家になったそうだ。
1年前に父を亡くし、現在は母(86)が一人暮らしをしているというが、ご主人が70キロ離れた自宅から実家に通い、週の半分ほどは一緒に暮らしているのだという。父が亡くなる直前まで作業をしていたという傾斜のある棚田を前に「先祖代々受け継がれたこの棚田を守るのは、自分の役割だと思っています」と語るご主人。あぜ道は狭く急こう配のため、大型の農耕機を入れることができない。だが、亡き父と同じように、歩行型の農耕機で手間暇をかけて棚田の手入れをする姿からご主人の故郷への思いがあふれているようだった。
さらに、あたり前のように畑作業をする86歳の母が、畑で採れた野菜を料理して捜索隊に振る舞う様子などに触れ、渡邉も「自分の実家ではないのに、思わず帰省したくなりました」としみじみ語った。
ABCテレビ・テレビ朝日系列で「ポツンと一軒家」は、毎週日曜ごご7時58分から放送中。TVerでも無料見逃し配信。